2007年1月 会山行報告

奥武蔵  大霧山(おおぎりやま)(767m)
・G2・1月14日(日)

天 候 : 快晴

参 加 : 26名(視障5名、晴眼12名、会友・9名)

コースタイム概略 :  池袋駅 7:10 => 小川町 8:00 バス 8:20 => 橋場 8:45 声出し 歩き始め 9:07 => 衣類調整 9:34〜9:38 => 粥仁田峠 10:15〜10:25 => 大霧山 昼食 10:55〜11:40 => 旧定峰峠 12:20〜12:25 => 休憩 12:45〜12:57 => 定峰峠 13:45〜14:00 => 白石バス停 14:15

写真にカーソルをあててください。写真の説明の文章が表示されます。

◆ 初めて参加の方が多数いたので、橋場バス停で声出しのあと、簡単な講習会 ◆ 一休みして粥新仁峠をいざ、出発

 大霧山は登山口から頂上までの標高差が600メートル弱。コース上に難所はなく、登りやすい山だ。しかも天気は雲ひとつない快晴。登山口に向かうバスの窓には、真っ白な富士が姿を現す。今日は気楽な気分で登れる楽しい山行になる予感がする。
 今回の山行には総勢26人 (視覚障害者5名) 中、初参加者が7名(いずれも晴眼者)いるなど経験の浅い参加者が多かった。これは昨年12月に行われた六つ星会25周年記念フォーラムの効果だろう。かくいう私も5回目の参加だが、まだ会員になっていない初心者だ。このため今回は出発前にこうした参加者に対して視覚障害者のサポートの仕方についての簡単な講習があった。
 パーティーは5班に分かれ、各班に一人ずつ視覚障害者が入った。サポーター不足が当会の大きな問題点になっている中で、今回に限っては視覚障害者1人に対してサポーターが4〜5人もいる。これは”シンジラレナーイ”ような恵まれた状況だそうだ。これならサポーター1人あたりの負担が軽い。おかげで私なども何とかサポートに参加できた。
 山道に入ってからは予想通り和気藹々のルンルン登山。好天になると「自分の“行い”のせいだ」と手柄を主張する者が現れるのはどこの山行も同じ。陽気な視覚障害者のOさんの甲高い声も雰囲気を和ませる。左手には笠山や堂平山など外秩父の連山がそびえる。粥新田峠で小休止し、そこからは尾根伝いの登り。快晴とはいえ気温は低く、ところどころに分厚い霜柱が立っている。
◆ 標識にこのあたりの地名、定峰峠(さだみねとうげ)・粥仁田峠(かゆにたとうげ)・笠山(かさやま)などの由来がありました。 ◆ 「獅子岩」を触って確認。確かに横から見ると獅子の顔に見えるような、、??

 山頂には、午前11時前に到着。そこで視界が一気に広がった。正面に両神山、その右に二子山、その後ろに真っ白な浅間山。さらに右に目を移すにしたがって榛名山、武尊山、赤城山、後方にやや霞んではいるものの日光連山の男体山、赤薙山。
 山頂で昼食、記念撮影の後下山。ルートは登りと反対側の定峰峠越え。途中何回か舗装道路を横切る。そこにはオートバイがすごい勢いで飛び出してくるので少し注意が必要だった。しかし、その他には危険な箇所もなく2時過ぎには白石峠バス停に全員無事到着。
 大霧山といえば外秩父7峰縦走ハイキングコースの中の1峰になっていることもあり、展望を除けば比較的単調な山。しかし参加され方々はみんな山好き。ここでは視覚障害者の晴眼者も山の楽しさを皆で分かち合う喜びを隠そうとするものはいない。みんなで助け合ってひとつの目的を達成する。そんな古きよき時代を感じさせるような暖かい雰囲気と、多少なりとも人のお役に立てたという自己満足で私もこの山行を満喫することが出来た。
 このHPを覗きに来られたあなたは、きっと山好きな方ですね。六つ星山の会の山行には参加されましたか。参加された方は皆、参加してよかったと思ったでしょう。もしまだ参加したことがないなら是非一度参加してみてください。これまでの山行とは一味違う山の魅力を感じることが出来るはずです。
◆ 大霧山山頂より、二子山と遠くに真っ白な浅間山が浮ぶ ◆ 大霧山山頂で。とってもお天気が良くて山頂の標の前で全員逆光!です。