2011年1月 定例山行報告

陣馬山(857m) G1 1月22日(土)

天候: 晴れ

参加: 総勢48名:六つ星34名(視覚障害者13名,晴眼者21名うち会友1名)+都立両国高校14名(生徒10名,引率4名)

コースタイム概略 : 
 高尾駅北口集合8:30 バスにて北口発9:05−−>陣馬高原下バス停(9:45--10:05)−−>和田峠(11:30--11:38)−−>陣馬山山頂(12:05−13:15)−−−>藤野駅解散16:00

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◆和田峠を目指して◆ ◆陣馬山頂から赤石岳,悪沢岳の遠望◆

 週間天気予報では「曇り」が続いていましたが,直前になり好転,当日の天気は文句なしの晴れでした。参加人数は六つ星山の会関係のほか両国高校山岳部の参加もあり総勢48名。 JRの事故による電車の遅延がありましたが,バスの増発を手配していたおかげで増発車の出発時間を少し遅らせてもらい,全員無事にバスで登山口の「陣馬高原下」に到着できました。
 いつものように体操,声出し,注意事項の伝達をし,10時03分には13班に分かれて出発。まずは車道を歩き始めました。週末は一般車は乗り入れ禁止の車道で,時々工事関係者の車両が通るのみでしたので,快調に歩けました。途中2回の休憩も入れ和田峠に到着。ここでコンクリート舗装の道と分かれて山道へ。頂上への直登する階段ルートを登る。ぐんぐん高度をかせぎ25分位の登りで山頂へ。山頂は青空いっぱい。正面には富士山。強い風が吹いているのか雲がわいていました。その左手には丹沢山塊がつらなり,右手に続く山並みの向こうには真っ白な峰が。山頂で配られた「陣馬山頂から見える山々」のスケッチ図に照らし合わすとまぎれもなく南アルプスの3,000m峰赤石岳と悪沢岳であることが分かり,一同感激。昼食休憩をゆっくりと1時間以上もとる。風もなく暖かな日差しを受けながらの楽しい昼食でした。同行の両国高校グループは持参したなべやコンロでラーメンを作っていました。出発前に両国高校生たちの感想を聞く。「こんなにおしゃべりしながら登ったのは初めて」などの感想が多かった。 降りは一ノ尾根ルートをとる。歩きやすい比較的平坦な尾根で時折落ち葉のラッセルをしながらの歩き。午後になってからは薄雲が沸いてきたので富士山は見えなくなりましたが,寒くもなし暑くもなしで,順調に下山し「陣馬山登山口」バス停に到着。それからは車道に沿った歩道を歩き,全員無事JR中央線の藤野駅に到着しました。
 当日朝,「7:11頃新宿駅で人身事故。そのため山手線は全線ストップ」の報が入り,山行担当者を慌てさせました。同じ頃新宿駅で待ち合わせる参加者が6名いたからです。幸い事故に伴う電車の遅延で少し遅れただけで全員高尾駅に集合できました。今回の山行の特徴は両国高校山岳部員10名と顧問4名の参加です。参加した山岳部員は皆さん一生懸命サポートし。「普段は無口な生徒がしっかり足元の注意を告げていた」と顧問の先生方も感心なさったそうです。これをきっかけに視覚障害者登山の支援の輪が新たな広がりを見せてくれることを期待します。今回はG1クラスの山行のため比較的平坦なポピュラーなコースを取りましたが,行きかう人もまばらで静かな冬の一日が楽しめました。

◆陣馬山頂の48名◆ ◆校歌を斉唱する高校生◆
◆冬の日差しを浴びながら1ノ尾根を下る◆