2008年 3月 会山行報告

奥武蔵 スルギ 538m
 ・G3 ・  3月23日(日)

天 候 : 晴れ

参 加 : 20名(視覚障害者6名、晴眼者14名 内会友2名(晴眼者1名、弱視者1名)

コースタイム概略 : 7:06池袋駅発 8:27西吾野駅着 8:40同駅発これより徒歩 9:50柿木峠 
10:10子の権現(25分間休憩) 11時スルギ直下(20分間でスルギ往復) スルギ直下にて昼食 
11:45スルギ直下発 12:40 522mピーク  13:35前坂 14:10吾野駅解散

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◆ 木漏れ日の中を登り始める ◆ 子ノ権現天竜寺の金の草鞋

 午前8時40分出発。約30分舗装道路を歩いたが、駒川の支流のささやくよう な優しいしらべと梅のやわらかな香りに、みんなの心は浮き立ち、足取りも軽やかに 進んだ。そろそろ山道に入るというときになって、なんと恥じらいがちな鶯の声。あ まりの嬉しさに思わず時計を見ると9時7分だった。他の鳥たちも春の到来を喜んで 、素敵な声を聴かせてくれた。
  山道に入ると、杉林の中を緩やかに登って行った。たしょう木の根や石がごろご ろしているところもあったが、比較的歩きやすく、参加者からは「これG1じゃない の、何処がG3なの」と言う声が飛んできた。柿木峠は気づかずに通り過ぎてしまう ような地味なところだった。
  10時10分に子の権現に着き、今日の山行の無事を祈った。金属製のドデカ草 履と夫婦下駄がみんなを向かえてくれた。
  その後は、いよいよ538mのスルギを目指した。11時にスルギ直下に着き、 道ではないところを直登して10分ほどで山頂に立った。残念ながら展望はな し。また直下までもどり昼食。
  前坂までの1時間50分の道は変化にとんでいた。まず、本日1番の難所、滑り やすいざれ場の急下降から始まったが、みんな無事クリア。片側が切れ 落ちている崩れかけた狭い道も数箇所あった。アップダウンを何度も繰り返し、参加 者からは「やっぱりG3だったんだね」と言う声が漏れた。つつましい笑顔のタチツ ボスミレと鮮やかなピンクの椿がみんなを歓迎してくれた楽しい道でもあった。
  途中、522mピークで休憩し、前坂を過ぎてからは、歩きやすい道を下り、山 道が終わった地点で解散宣言をした。吾野駅から14時37分の電車に乗り池袋に向 かった。
  今回の山行は好天に恵まれた。参加者の脚力が揃っていたし、サポート体制にも 余裕があったので、とても順調に行動出来た。他の登山者はごく僅かで、静かな山歩 きを楽しむことが出来、地味な山ではあったが、計画を立ててよかったと担当者一同 満足している。
  それにしても、温暖化が確実に進んでいることを実感した1日だった。10年以 上前は、3月下旬の山行では、どんな低山でも寒さを感じたものである。
  最後に、ホームページに掲載するための写真係をこころよく引き受けてくださっ たKさんをはじめ、参加者の皆さんのご協力に心から感謝いたします。皆さん本当 にありがとうございました。



◆ 子ノ権現天竜寺集合写真 ◆ コンクリートの隙間から生えた根性土筆