天候: 晴れ
参加: 21名(視覚障害者7名,晴眼者14名うち会友2名)
コース概略 :
京王線・新宿=高尾山口(1号路)…薬王院…高尾山山頂…一丁平(昼食)…小仏峠…小仏・バス停−JR高尾駅。
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抜けるような青空と暖かな天候に恵まれた新年山行。いつものように自己紹介と班分けの確認のあと、雑踏の中をひとかたまりになって会話を楽しみながら、ゆっくりと歩き始めました。「高尾のたこ杉は450年、白神のブナは200年、縄文杉は7000年」「霜の花って知ってる? 去年の新年山行で見られたよ」「息子が10校も受験するの。合格祈願にお守りをもらいたいわ」「歳を重ねるとね、毎日毎日のトレーニングが山行につながるのよ。一日一日を大切にして頑張るの」、ふむふむ・・・。そうこうするうちに山頂に到着。薄いベールに覆われた「富士山」を仰ぎ見ることができて思わず「あーたまを雲の上に出しー♪」のハミング、そしてデュエット。耳を傾けているうちに紅葉台に到着しました。
気がつくと我が班だけで後が続いていません。一本道と安心して歩いてきたのが間違いのもとです。どうやら他の班は「霜の花」を見に下の道を歩いていったようです。20分程してリーダー同士で連絡を取り合うことができて一安心。山行に思い込みや過信は禁物。集団行動はリーダーの適切な判断の下にコミュニケーションを取り合いながら進めることが原則でした。少しの油断が大きな事故につながることを思い起こした出来事でした。
「一丁平」から登ったところにある気持のよいテラスで合流し、昼食。テラスの前面は大パノラマが広がり、富士山を始め丹沢山系の山々が美しく見渡せました。「あら!大山にのぼりがあがっている」「えー!」「送電線の鉄塔よ」「私が冬の富士山に登ったときは、テントが風で吹き飛ばされないように、それは大変でした」「干し柿いかが。甘納豆はいかが。ごませんべいもあるよ・・・」。まさに「日だまりハイク」。笑い声や楽しそうな声があちこちから聞こえてきました。
次は緩やかな下り。整備された気持ちのよい道を、声を掛け合いながらリズミカルに歩き、「小仏峠」へ。タヌキが3匹でお出迎えです。新宿の高層ビルが見渡せる方向から気持のよい風を感じて一休み。タヌキの間に入って記念写真を撮る人も。その後、バス停まではひと下りです。バスの時間まで30分あり、ここで解散。歩き足りない人は次のバス停へ。強い人はJRの高尾駅まで歩きました。安心安全で皆がゆっくり楽しめて、今年一年の思いを深められるような山行でした。一人一人が楽しむことが目的。その目的は十分に達成できたと思います。楽しい一日を本当にありがとうございました。