天候: 快晴
参加: 13名(視覚障害者5名,晴眼者8名うち会友3名)
コースタイム概略 :
東武東上線朝霞台→平林寺10:00…境内林…11:30精進料理むさし野(昼食)13:15…本多緑道(野火止用水)…城址公園バス停14:00(解散)
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穏やかな冬晴れの朝、平林寺の境内は箒目が清々しく、本堂から流れてくる読経の声の厳かさに思わず背筋がぴんと伸びるようでした。初めに知恵伊豆と言われた松平信綱のお墓を目指し、お参りをすました後、野火止塚、業平塚などの見どころを見て歩いているとじきに昼食の予約時間に近づいてしまい、平林寺用水、心字池などに心を残しつつ黒門門前のお料理屋さんに上がり、精進料理を「これは何を使って作ってあるのかしらね」「何かわからないけどおいしい」などとにぎやかにおいしくいただき、これはもう恒例のようになってしまったHさんのお茶で、口をさっぱりとさせていただけました。今日のお菓子は、羽子板を模った(かたどった)半干菓子で、季節感といい、お料理との相性の良さといい、気配りの見事さに感じ入りました。
午後からは平林寺の脇を通り、一時はひどく汚れてしまっていたという野火止用水ですが、昔もこうであったろうと思わせる清流に甦らせ、流れに沿って雰囲気よく付けた遊歩道を、食餌にでも下りてくるのでしょうか、真っ白な羽が午後の柔らかな光を受けてきらめいている白鷺の美ししい姿に見惚れたり、カラスウリの、まるで小人の枕のような形をした赤い実を愛でたりしながらゆっくりと城址公園のバス停まで歩き解散、久留米駅に帰る組と、朝霞台駅に帰る組に分かれました。
前日までの大寒波も少し緩んで、風が治まったため心配していた寒さはなく、師さえ走るという12月下旬に入ったことをいっ時忘れるような優雅な一日が過ごせたと、おおいに満足したのは一人、私だけだったでしょうか。