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六つ星山の会とは
春には新緑が萌え、夏には太陽が輝き、秋は全山紅葉に染まり、冬は白銀の衣装をまとって山は迎えてくれる。そんな山の魅力がブームとなった1982年(昭和57年)、二人の視覚障害者がわれわれも山に登りたいので連れて行って欲しいと日本点字図書館を訪れました。それがきっかけとなって、視覚障害者と健常者とが助け合って山に登り自然を楽しもうという山の会が生まれた山を楽しむサークルが、六つ星山の会です。2023年10月現在、会員数は187名(視覚障害者74名/健常者113名)です。
会の名前の“六つ星”は、点字が六つの点から成っていることと、星座のスバルの別名・六連星(むずら星)からきています。六連星 ―散らばっている星が集ってひとつになる、仲間が集ってひとつにまとまる― 六つ星には、そんな願いがこめられています。
1991年(平成3年)にはその活動方針と実績が認められ、厚生大臣から「身体障害者社会参加促進功労者」として表彰されました。また元会長 松本克彦氏が、ヘレンケラー協会からサリバン賞の表彰を受けております。
汗をしとどに流してたどりついた山頂では素晴らしい展望と達成感との喜びにつつまれ、たとえ見えなくとも頬をなでる風、身体を温める日の光、梢のざわめきや草花の香りが、雑踏に街では感じられない自然の息吹を伝えてくれます。ともに山歩きを楽しみましょう。