2006年4月会山行報告

相模嵐山「サポートの仕方・され方講習会」・G2・4月23日(日)

◆輪になった参加者に基本の視障者を前後でサポートする体勢の説明をする写真 ◆ザックにサポートロープをしっかり取り付けている写真
 悪天候の予報にかかわらず降られること無く一日の講習を終えることができた。 講習内容は入門編としては大変充実しており、新人にも中堅者にもかなりの満足が得られたと思う。  まず、湖畔の広場で基本の講習をしてから実習現場に入る。一般に2時間程度のコースだが学習ポイントが盛りだくさんの宝の山だ。階段状、障害物の説明の仕方、岩の箇所での足の置き方の指示などをこなしながら登りに慣れる。
◆ベイシックなロープワークも参加者全員でやってみている写真 ◆狭い橋は左手.右手・足先と全てを使って渡る説明をする写真
学習のポイント1<急斜面の登り下り>
 初参加の弱視者の感想は「下りのほうがうんと怖かった」   しばらく登りをがんばって山頂でお昼とする。曇天だが相模湖がよく見える。しばしの休憩の後下りにかかる。鳥の声が響き意外に山深い感じがする
学習ポイント2<細い橋の通過>
旦那様が視障者で別々に歩いていたt夫人「お父さんちゃんと渡れたかしら。怖くて振り返れないわ」 このような橋があと3回ほど出てくる。板橋の腰の高さにロープを渡す。サポーターから手を離しロープをつかむ。かなり安心感あり。
学習ポイント3< ロープとシュリンゲでの安全確保>
学習ポイント4<崩れた斜面の通過>
ここでもサポーターから手を離し山側に手を突いて慎重に足を進める。ここは普通に通過したが、もう1箇所小さく道が流れているところで危うく片足が落ちそうになった。(後方で騒ぎが起こり、本気で落ちそうになった人がいたようだ)
 小さな山なのであっという間に下山口のピクニックランドまで降りてきた。広場でまとめの意見交換をする。今日の学習の成果や課題点、日ごろから感じていることなど活発に意見が述べられた。この貴重な意見を取り入れてより洗練された「サポートの仕方され方」のスタンダードができることを期待する。
参加者33名、内視覚障害者14名。