2024年1月 定例会山行報告
武甲山(1,304m)・G3: 1月28日(日)
天候:晴れ
参加:27名(視覚障害者6名,健常者21名(内会員外3名))
コースタイム概略 :
横瀬駅(08:15発)→(タクシー)→ 一の鳥居登山口(8:30着〜9:00発) ・・・ 不動滝(9:47着〜10:08発) ・・・ 大杉の広場(10:37着〜10:52発) ・・・ 武甲山山頂(11:57着〜12:50発) ・・・ 大杉の広場(13:33着〜13:46発) ・・・ 不動滝(14:14) ・・・ 一の鳥居登山口(15:00着〜15:30発) → (タクシー) → 横瀬駅(15:45着)、解散
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1月より正式に入会いたしました鈴木(崇)です。体験山行から3回目の参加で恐縮ですが、ご指名をいただきましたので感想文を担当させていただきます。 当日の山頂付近(標高1,304m)の天気予報は、曇り、気温マイナス5℃、風速3〜5m。この時期の秩父にしては、まずまずのコンディションだと思います。 最寄りの横瀬駅に到着次第、事前に手配いただいたタクシーに分乗し「一の鳥居」登山口へ移動しました。徒歩ではかなり長い距離で石灰工場の大型車両が行き来する道路。タクシーでの移動に感謝しつつ、登山口に到着すると既に駐車場は満車状態。武甲山の人気が伺えます。 Tリーダーの呼び掛けで全員集合。改めて行程の危険箇所についての注意喚起とともに、急遽欠席となられた方がおり総勢27名で3班体制とすること、また、毎日新聞記者の荻尾さんが取材同行され、東京都山岳連盟からの体験参加も合わせ、会員以外に3名の方が参加されること、等をご連絡いただきました。 そして全員で恒例の声出し。会員は名前のみ、会員以外の初めて参加される3名の方からは一言自己紹介も兼ねて順番に回していきます。 ベテラン会員のお一人から「私、後期高齢者の○○で〜す!」と一気に雰囲気が和む挨拶をいただいたところで、元気に出発です。 注意喚起された登山道までの舗装路は凍結なく、チェーンスパイクも不要。鎖やロープが設置された難所はなく、杉の森の中の単調な登山道が続きますが、そこは大和武尊(ヤマトタケル)伝説や古くからの山岳信仰の対象にもなっている武甲山、初めての方には勿論、リピートの方にも十分に楽しめる行程。 暫く進むと「不動滝」に到着です。水量は多くないのですが目測の落差20m程、黒い岩肌を水が流れ落ちています。その登山道脇に沢山のペットボトルが置いてあり「頂上のトイレの水洗用として荷揚げに協力お願いします」との掲示。因みにペットボトルは5Lと2L、かなりの重さになります。 3班のS班長が5Lで協力、流石です。Oさんが(班長命令??)同じく5Lを運びます、立派です。それを見ていた方々から「頂上の酒盛り用のお酒〜!?」と茶化す場面も。 更に登山道を進んでいくと、開けた広場に出ます。その真ん中あたりに大杉の存在。メンバーの方が両手で周囲を図ったところ、5mを超える正に大木。長い間、風雪に耐え生き延びてきたパワーをいただき進んでいきます。 大杉のすぐ先に「見守り観音」の表示。よく見ると杉の木の根本にある割れ目の中に20p程の小さな小さな木彫りの観音様が鎮座されているではありませんか。思わず、これからの山行の安全に手を合わせます。ひっそりと佇む姿に、得も言われぬ畏敬の念を感じたのは私だけでしょうか? 予定時刻より早く頂上に到着、御嶽神社の鳥居を潜り順番にお参り。その横には、ちょうど手に収まる真っ白な石灰石が沢山置かれていて、初穂料100円を奉納し願い事を備え付けのマジックで書いて、28,29丁目の丁石の所にある「石積場」に持っていくと叶うとのこと。 社殿の裏手には下から運んだペットボトルの水を入れるマンホールがあります。S班長、Oさん、お疲れ様でした。 頂上は更に少し登りますが、頂上直下には鐘と三角点が設置されています。「第一展望台」の表示があり、いよいよ頂上です。 曇りの予報でしたが、樹林帯から展望の開けた頂上に出た途端、青空も広がる素晴らしい景色、遥か彼方に雪を纏った浅間山や男体山まで見えています。 登頂の喜びを分かち合い全員で記念撮影。写真担当のNさんから「皆さん笑って〜はい、チーズ」からの「はい、キムチ〜!」に一同爆笑パチリ。取材いただいた荻尾さんにも良い表情を収めていただけたと思います。 鳥居の周辺に戻りランチタイム。厳しい冷え込みや風は殆どありませんでしたが、流石に行動していないと寒くなります。 しっかり防寒、持参のお湯でカップ麺を作って体を温める方、毎回お気遣いいただいている林檎で心もほっこり、各自談笑しながら腹ごしらえ。 寒さも考えていただき休憩時間は短めの50分で下山開始。登りと同じ道を慎重に下ります。登りでお会いした観音様にも無事の下山をお願いしながら。 下山予定時刻の16時30分に帰りのタクシーを手配いただいていましたが、流石、G3レベルの皆さん、なんと15時には到着。 繰り上げて貰うよう交渉していただき、殆ど待つことなくタクシーで横瀬駅に戻れました、Tリーダーありがとうございました。 駅前で集まり終了となります、Tリーダーから27名全員が無事に下山し楽しく終えられたこと、会計担当のAさんからタクシー代として集めたお金の収支報告をいただきました。 そして恒例の「縦走」は飯能駅のお店に移動して決行となりました。 今回毎日新聞の荻尾さんに同行取材をいただきました。「六つ星山の会」の活動を広く知っていただくことで新たに参加される方が増えていくことを期待してやみません。 荻尾さんには入会をご快諾いただきました。ご一緒出来るのを楽しみにしています。 また、東京都山岳連盟から中澤エキスパートガイドが新潟から参加されました。「遭難防止と安全登山の啓蒙と普及」を掲げる東京都山岳連盟のガイドとして、私も微力ながら協力したいと思っています。 最後に、今回の山行をご担当いただきましたTリーダー、Sさん、Aさん、写真担当のNさん、各班長さん、そして参加いただいた皆さんのお陰で、楽しく全員無事に終えられたことが何よりです。ありがとうございました。 (T.S 記) > |