天候: 晴れ
参加: 18名(視覚障害者4名,晴眼者14名うち会友4名)
コースタイム概略 :
JR青梅線・立川7時32分発−白丸8時48分着。9時30分発…10時30分登山口着…11時・沢登り開始…17時・終了(沢から車道に上がる)…奥多摩駅
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「とても楽しかった」「泳いだときは緊張した」「初めての体験だった」「ちょっと寒かったね」−、沢登りの経験がほとんどない人が10人ほどいたが、これが終わった後での彼等の感想だった。一番の思い出は、ザックを背負ったままで、背が立たないところ(「釜」という)を7−8m、泳いで渡ったこと。全盲の人も渡った。泳げない人が数人いたが、その人達もザイルに結ばれ水面を引っ張られるようにして渡った。その他、腰や胸まで水に浸かって徒渉するところが数ヶ所あり、3m程の滝登りもあって、後半は寒くなり、下界の猛暑が恋しくなるほどだった。
そして、最後の難所は車道に上がるために急俊な箇所をトラバース気味に登るところ。ベテランの人が最初に登って、ザイルを張り安全を確保。あとの人達は滑り易い赤土にバランスを崩しながらも、ザイルに確保され引っ張り上げられるようにして、何とか登ることができた。
思い出に残る貴重な経験ができたのも、無事に山行を終えることができたのも、沢登りのベテランの方々が数人参加をしてくれて、危険個所で安全確保に全力を尽くしてくれたお陰である。皆が楽しんでいる間、その方々は苦労の連続だったと思う。本当にありがとうございました。
ところで、場所は、奥多摩の大岳山北面に突き上げている海沢(ウナザワ)の一部で、天地沢出合と井戸沢出合の間の「下部爆流帯」と称される部分である。まずは、JRの「白丸」駅からキャンプ場のあるアメリカ村の脇を通って、車道を歩き、途中から沢に下りた。ここで全員、代え着と登山靴をビニールで包んでザックに入れ、ハーネスを着けて渓流シューズを履く。渓流シューズを持たない初心者10人
は足袋や靴下の上にワラジを着けた。
始めは足首までの渓流歩き。涼しくて快適だった。皆、ウキウキしながら歩く。谷の両側が切り立ち、薄暗いところが多い。初めの「釜」に到着。ただし、距離が長く、また向こう側に岸に上がる手掛かりがないようなので、高巻く。次いで冒頭の「釜」へ−−−。最後に車道に出て、全員が揃ったのは17時頃。そこは海沢三滝のすぐ下だった。