天候 : 登山日の20日・快晴
参加 : 視覚障害者5名、晴眼者12名、計17名(他に登山には現地ガイド2名が同行)。
コースタイム概略 :
18日、上野(新幹線7:02発)=秋田(リゾートしらがみ号)=十二湖駅(13:12着)→キョロロのバス停(手荷物を預けて)…青池等十二湖見物…「十二湖リフレッシュ村」(泊)。
19日、リフレッシュ村→日本キャニオン入口(手荷物を預けて)…キャニオン…日暮の池→十二湖駅=あきた白神駅…海岸散策、「御所の山」(350m)ハイキング…「ハタハタ館」(夕食)→ガイドハウス白神山荘(登山口近くにあり。泊)。
20日、白神山荘(5分)→登山口5:55…最後の水場7:25…山頂11:30(昼食)、下山開始12:35…13:55−14:05(登山道を外れ、白神の主と言われるブナの大木を見物) …16:05登山口→16:55あきた白神駅そばの体験合宿所「青少年センター」へ(泊)。夕食は地元の飲み屋の2階にて。
歩程(白神岳):登り5時間30分、下り3時間30分(登山口まで車。帰りも車)。
21日、散策後、あきた白神11:45発(リゾートしらがみ号)=秋田=上野18:02着。
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<はじめに> 白神岳の登山口に宿を取って、早朝から夕方まで十分に登山に時間をかけ、やや足弱の人でも登頂できるように配慮したこと、十二湖をゆっくり見物できるようにしたこと、費用の安い夜行バスを使わなかったことなどのために、日程は3泊4日となった。 なお、遅れた人への対策、悪天候への備え等を考えて、現地のガイド1名を依頼(別に、この登山道を整備した西口正司さん−山荘の主人の弟さん−もガイドとして同行してくれた)。 |
<白神岳登山> 快晴のようだ。先頭と後尾にガイドについてもらい、早朝5:55に登り始めた。1時間30分で最後の水場。水がうまい。ここから「まて山分岐」までの1時間は急登が続く。一人が遅れ気味になるが、当初の計画どおり、その組の3人を残し、他の人達には先行してもらった。全体が登頂できなくなることを避けるためである。分岐から1時間はゆるやかな尾根歩き。幸い、遅れた人も追いついた。次は稜線まで1時間強の急登。森林限界を越えて、背後に日本海の展望が広がる。日差しが暑い。稜線に到達。そこから十二湖へ向かう縦走路は閉鎖中。左に折れ、トイレのある小屋と避難小屋の脇を通り30分で山頂へ。 山頂からは東に、世界遺産に指定されている「ブナの原生林で覆われた広大な山々」を望むことができた。はるかに岩木山の姿も。また、西には、寒風山から不老不死温泉のある黄金崎に連なる日本海の海岸線。 山頂周辺で休んでいる登山者は多い。私達以外で20人位か。まだ、次々と登ってくる。 私達も1時間、ゆっくりと昼食休憩。晴天の中、全員の登頂ができ、すばらしい景色も満喫できて、皆、輝いていた。山荘でもらったリンゴ(西口さんが作ったもの)がおいしかったこと。 帰りはガイドの案内で登山道を少し外れ、白神の主と言われるブナの大木にも会うことができた。帰路の所要時間はその20分も入れて、3時間30分。 このあと、地元の飲み屋で行った夜の宴会は、歌も出て、おおいに盛り上がった。 |
注)白神山地の総面積は13万ha(東京23区の60%に当る。うち1/3がブナ林)。このうちの1.7万haが、平成5年、「屋久島」と共に日本で最初の世界自然遺産に指定された。白神岳はその西端に位置する。 |
<十二湖見物> 「青池」の濃いブルー、「十二湖庵」の緋毛氈に座って飲んだ無料の抹茶と干菓子(湧き水で点てたもの)、養魚場の大魚「いとう」(体長は1mを超える)、「日本キャニオン」の景観、リフレッシュ村のサウナ付ロッジなど、沢山の思い出が残った。 |