2008年 6月 会山行報告

北アルプス・鹿島槍 2,889m
 ・G3 ・  6月27日(金) - 29日(日)

天 候 : 1日目曇り、2日目晴れ、3日目、雨

参 加 : 10名 : 視覚障害者2名、晴眼者8名、

コースタイム概略 : JR・新宿=松本=信濃大町(タクシー)→登山口(扇沢)…種池山荘 (泊り。有人)…鹿島槍…冷池山荘(泊り。有人)…種池山荘…登山口(扇沢・タ クシ-)→JR・信濃大町=新宿

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◆ 柏原新道は直前の雨で雪がぐっと消え安全に通ることができました。 ◆ 種池山荘。 向こうに爺ヶ岳

 新宿発7時30分の特急で11時に信濃大町着。登山口12時スタート。柏原新道 を行く。山荘に近づくと、数箇所、道を雪が覆い雪上をトラバースするところあり 。更に山荘へあと100mのところで、広々した雪面に出た。雪が柔らかなのでア イゼンは使わずに登りきる。16時、山荘着。私たちのほかに泊り客は数人のみ。
 2日目、食事を済ませ、5時50分スタート。まずは爺ガ岳の登り。幸運にも晴れ た。正面に鹿島槍の双耳峰。右に針ノ木岳と針ノ木大雪渓、左に剣岳、立山。右下 にはびっしりと雲海。尾根には純白の残雪。背後には朝日を浴びて種池山荘の赤い 屋根が光る。更に登ると、槍穂も望めるようになった。嬉しくて心が弾む。梅雨の 季節なのに、これだけの大展望が満喫できて本当にラッキー。


◆ 雪を背景に全員で。これ夏です! ◆ 梅雨の晴れ間。雪の間に種池山荘。そして背後に剣岳が。

 爺ガ岳の登山道にはまったく雪なし。冷池山荘を越えて稜線上を行くと、ところ どころ道を残雪が覆うところが現れ、雪面歩きを楽しみながら登る。 雪面は右下に切れてはいるが、歩くところの幅は広く、傾斜もゆるやかだったので、結局、アイ ゼンは使わなかった。
 道端に白いハクサンイチゲの群落も。山頂(鹿島槍・北峰) に11時20分着。依然として晴れていて展望は抜群。南峰から五竜岳、白馬岳へ と続く稜線も望めた。南峰には行かず、昼食後、帰路に着く。山荘13時着。
 3日目は6時スタート。前日の天気予報で覚悟はしていたが、低気圧の通過で雨 。時折、激しく降る。雨具を着けていても、稜線上で谷から吹き上げる風を受ける と寒い。種池山荘に寄り小休止。11時30分、やっと登山口に到着。呼んでおい たタクシーに乗って大町温泉へ。苦労のあとの入浴とビールは天国だった。


◆ 鹿島槍を目指して稜線を行く。 ◆ ハクサンイチゲの群落

◆ ハクサンイチゲ咲く鹿島槍。