2006年6月会山行報告

金時山(1212m)・G2・6月11日(日)

 前夜の天気予報で、翌日午前の降水確率50%、中止は間違いないと勝手にきめてパッキングを解いて一杯飲み始めたが、念のため確認の電話を入れたら、「雨でも予定どおり実施する」との返事。慌ててパッキングをやり直す。
 朝起きたら案のじょう本降りの雨。気が進まず億劫(おっくう)になるが、午後には止むことを期待して、気を取り直して家を出る。集合したら、皆同じ思いらしい。
 足柄駅で声出し、トイレを済ませて4班に組んで9時30分に出発。ゴルフ場までは、舗装道路を行く。ゴルフ場では、雨の中をプレイしている。ゴルフは予約したら、やらなきゃ仕方ないけど、山は予約じゃないから中止もありだけどなぁ、なんてよからぬことを思ったりする。
ここから林道に入り、しばらく行くとキイチゴが沢山なっている。「食べて食べて」と後ろから声がかかる。つまんで食べてみると、プチプチと口の中ではじけて、ちょっと酸っぱいような懐かしい味。

 山道に入り足柄峠道と12時10分に合流。前にハシゴが見えてきた。ここからが今日のハイライト。岩まじりの急登の要所要所に、5段から10段のハシゴが13個かけてある。アルミ製で両脇に、しっかりした手摺りがついていた。頑丈(がんじょう)なハシゴで安心して登ることができる。登りだすとチラホラと下山するパーテイと擦れ違う。この雨の中をご苦労様。変わり者の物好きは、六つ星だけじゃないらしい。急登を喘いで登りながらも、ここまで来ると、周りをブナやミズナラの新緑に囲まれて、山に来た喜びに包まれる。雨にぬれる新緑も風情があって、心が洗われる気がする。

 12時50分に山頂に到着。山頂は風もあり体が冷え切ってしまう。避難するように、金時小屋に入って昼食にする。とりあえず、雨の中で立ったままの食事は免れてホットする。

 13時30分に仙石原に向かって下山を開始。岩と泥のヌカルミの急な下りを、サポ―ト勉強中でもあり、転んで巻き込まないように慎重に下る。矢倉沢峠から雨水が流れて川みたいになった道を除けることも出来ず、その中をバシャバシャと歩いて下り、15時に仙石バス停に泥まみれで到着。新宿行きの高速バスの出発まで1時間以上の待ち時間、雨具を脱ぎ、着替えをして、それぞれにビール、日本酒等でのどを潤しながら解散。
 半ば強引に連れてこられた、本当に久しぶりの雨の山行だったが、山はその時々で、いろんな顔をみせてくれる。まだまだ山に未熟。担当者に感謝。

天候
参加 合計18名、内視覚障害者4名。