2004年8月

六つ星 合同登山を終えて




  登山経過報告


1. 事前準備

 富士登山の計画が決まったのは一年前。半年前には担当役員会を発足させ準備をスタートしました。 また「ガン克服日米合同富士登山」の実行委員長と医療担当医師の方からお話を伺うことができ準備の段階で 大変な参考となりました。

 救助体制を組むにあたっては「山岳会森羅」に応援をお願いし緊急体制をととのえ、外部サポートとしては会友他「山岳雑誌」を通して募集、参加してくださった方を含め22名が参加してくださいました。  当初の計画では富士宮口と富士吉田口の2ルートでしたが参加人数とサポート体制を考慮し、最終的には富士宮口のみの計画をすすめることになりました。  7月4日に担当者で富士登山をして実際のルートを確認、 7月11日には会参加希望者と外部サポートをしてくださるかたに参加していただき、 奥多摩御前山で予備山行を行いましたが季節はずれの雹と雷雨で登山はできず、サポートの実習に切り替え本番に備えました。

2. 当日
 参加者は晴眼者会員24名、視障者会員12名、外部サポート22名の58名となりました。
 
富士宮5合目登山口で集合し、5合目本部2名を残し、
<1>登頂してお鉢めぐりをする8合目泊まりグループ 30名
<2>7合目に泊まり登頂を目指すグループ 26名
にわかれ、昼食後登山を開始しました。

3. 8合目泊まりグループ

 午後4時過ぎには8合目小屋に到着。小屋は満員で布団1枚に2名です。夕食はカレーですが、 水が貴重なため夕食のお茶にも制限がありました。夜中にも小屋の脇をかなりの登山者が登っていきました。

 翌朝午前4時にスタート、まだ空は暗く町の明かりがきらきらと瞬きます。さすがに寒いです。
1名が体調を崩し付添いと2人で下山、他は順調に草木の一本も無い足場の安定しないガラ場をひたすら登ります。 予報では曇り時々小雨ということでしたが、明るくなるにつれ青空が広がりラッキーでした。 駿河湾の海岸線がはっきり見えます。
 登山者は切れ目無く続きます。富士山は他の山ではあまり見かけない若者が多く外国人もかなりいます。 10合目のお鉢のふちに6時過ぎに到着。神社は閉まっていましたが山頂の小屋は開いており中は登山者であふれていました。
 24名がお鉢めぐり、4名が剣が峰往復をしました。

4. 7合目泊まりグループ

 8合目グループの出発後、13時15分登山開始。順調に登り15時45分には元祖7合目小屋着。  小屋の中は、一寸寒気を感じるかナ、そんな気温でした。夕食前に集まり自己紹介の後ミーティング、 19時には消灯となりました。
 2日目は2時起床、3時出発です。 寒い!! 寝起きでいきなりキツイ区間を登り1時間弱で8合目着、 朝食。名物の吹き上げ風冷たい。ここで体調不良の1名が8合目グループの下山組みと合流して下山しました。 ここから9合目まではガレ場が続きますが頂上までの道の様子がしっかり見えます。 40分で9合目へ。ここからは道が狭くなり交互通行のような所もありましたが6時35分に頂上到着!
 意外と混んでいる富士宮大宮前から剣ヶ峰へアタックする班とお鉢めぐりをする班にわかれました。

9時予定通り下山を開始しました。

5. 最後に

 本部連絡員として車に残った2名を除き56名が山頂に向かい53名が登頂に成功、 13歳から75歳までの視障者は全員が登頂できました。ほとんどの人が剣ヶ峰に登り、半数の人がお鉢めぐりを楽しみました。
 事故も無く終了した富士登山でしたが、運営担当側からは「こうしておけば良かった」、 外部参加者からの指摘を含め各班長からもさまざまな意見が多数でてきました。
 満点かと思える山行でも多くの反省すべき点、改善すべき事項があることを改めて認識しました。



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