天候:晴れ
参加: 27名(視覚障害者8名,晴眼者19名(内会友4名))
コースタイム概略 :
高尾山口駅・集合(8:30)−出発(8:50)・・・稲荷神社(9:05)・・・稲荷神社展望台(10:00)・・・
分岐(11:10)・・・もみじ台まき道(11:30)・・・もみじ台下・昼食(12:10)・・・高尾山山頂(13:00)・・・
薬王院(13:40)・・・1号路・・・(15:00)高尾山ケーブル前駅・解散(15:10)
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小寒を過ぎた1月12日午前8時30分京王線高尾山口に六つ星山の会27名が集合。 ケーブルカーの清滝駅前の広場にて点呼を取り班編成を確認、Hさんの出発前の爽やかな 挨拶を合図に高尾山への登頂を開始する。 高尾山へのルートは1号路から6号路、稲荷山と日影沢と八つの主なコースがあるが、往路は 稲荷山コース(見晴らし尾根コース)を取る。 小春びよりとは初冬の季語であるが、快晴無風のうららかな好天に「春の気候のようですね」との声が聞こえる。 冬(とう)麗(れい)のさわやかな空気の中、八王子市街地がくっきりと拡がりを見せる稲荷山の見晴らし台に到着し休憩を取る。 この休憩に合わせ富士山が純白の容姿を披露する。白銀が鮮明に映し出され山の肌まで克明に見える。 富士山頂に笠雲が見える。富士山などの独立峰にかかる雲で、山頂が雲の笠をかぶった様に見えることからこの名があり、天気が悪くなることが多いと言われている。 二日後の14日東京に大雪が降ったが、これが予兆であったか否かは専門知識がなく不明である。 気温の上昇に伴い、氷の地表や霜柱が解け始めて靴の底に柔らかな泥が付着し始める。 登り始めてからこの稲荷山の見晴らし台にも人があふれているので、「原宿の通りの様だ」との感想がもれる。 山頂への長い階段の手前をもみじ台へと迂回路を取る。今回の山行案内にあったシモバシラとの対面である。 指をさして説明して戴かなければ見過ごしてしまいそうな小さく多様な形状の氷の花。 地表下の霜柱が地表の植物の茎を伝わってシモバシラの花となったのだと思った。 1班でパーティを組んだOさんに素手で感触を試して頂き感動を共にした。 Yさんにも声を掛けたが遠慮されてしまった。 図書館で黒木昭三氏の{高尾山花手帳}を見てシソ科シモバシラ属という秋に咲く花があり、 その多年草の草が枯れ、冬になって水分を吸い上げて氷の芸術を作っていたことを知る。 ”シモバシラおとぎの国より出でませり シモバシラ地上に咲ける花と蝶” もみじ台の枯草の絨毯の上で温かな日差しをあびながらの昼食と記念撮影を行い、山頂からの眺望と山気を吸収する。 復路は1号路 静かなたたずまいの奥の院、薬王院や春日燈籠の参道、樹齢数百年の杉の神木やたこの足の如くねじれたタコ杉等にも遭遇、 高尾山には種類も多い自然林が山岳信仰とも相まって保護され残されていた。 都心より40分と至近距離で大自然に触れられことが日本のハイカーから外国人までも魅了する見どころの多い高尾山の新年山行であった。了。 (K.S記) |