天候:晴れ
参加: 24名(視覚障害者6名,晴眼者18名(内会友4名))
コースタイム概略 :武蔵五日市駅集合(9:25)・出発(9:48)→(10:15)千足バス停(10:30)・・・(11:15)天狗滝・・・(11:45)綾滝・・・ (12:45)つづら岩・・・(12:55)916mピーク・昼食(13:30)・・・(14:10)鶴脚山・・・(14:35)馬頭刈山(14:50)・・・(15:15)高明山・・・(16:40)瀬音の湯・解散
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初めての参加・・・・・・馬頭刈山・光明山・瀬音の湯 暑さを避けて入り浸っていた図書館で偶然見た読売新聞の記事で、六つ星山の会を知りました。 今までは気の合った友人数人と、または一人でのんびりと山を歩いてきました。 何十年も山を歩いているのに、あまり進歩がない自分を自覚しています。 人のお役に立つようなことはしてこなかった私ですが、この会の活動なら私にも出来る ことがあるかも知れないと思い、9月に入会を決めました。 初めての山行が、今回の馬頭刈山・光明山です。 不安はあるものの、今回はお試しみたいなものだから、後ろからサポートの仕方、障害者の歩き方の様子を見ていればいいだけだろうと、勝手に考えていました。 千足でバスを降りてから、参加者全員の挨拶、その人数の多さに圧倒されました。20人以上の方と山を歩くのは小学校の遠足以来かも。 まず、自分の班の方の名前と顔を覚えなければと、最初の緊張です。幸いなことに私は3班で最後尾なので、前を行く方の様子がよく分かります。 歩き始めの20分は急な舗装道路、ここでサポートの方、障害者の方の歩き方をよく見ておこうと、思いました。しかし、両者の区別が全く付きません。しかも、とてもペースが速いので、まずびっくりです。 舗装道路を過ぎてからは、石が露出していたり、滑りやすい土の道だったり、丸木橋を渡ったりの決して歩きやすいとは言えない山道になりましたが、障害者の方のスタンスの置き方、バランスの良さに、またびっくり。 サポートの方々の的確な指示があるとは云え、快調なペースが続きます。街中で白杖を手に歩いている障害者という私の貧しいイメージが一変してしまいました。 やがて、前のサポーターをするようにとの指示。的確な指示が出来るのか、障害者の方が私のサポートで返って転んでしまわないかと、教習所で初めて車を運転したときの緊張感です。 そして、サポートの開始、やはり、気を遣ってしまいます。後ろが気になるし、山道をのんびり歩いている普段の習慣も手伝って、前のグループとはどんどん離れてしまいます。もう少し速く歩くようにとの注意。はい、すみません。 馬頭刈尾根を少し歩いた平坦な場所で昼食。やっと、落ち着いて参加者のお顔をきちんと見ることが出来ました。 そして、馬頭刈山山頂、ここで参加者全員の集合写真。私にはもう笑顔が残っていません。 やっと瀬音の湯に到着して、ゴールイン。皆さんの元気な様子を見て、その体力に感嘆してしまいました。 天候に恵まれ、休日にもかかわらず登山者が少なく、奥多摩の豊かな自然を肌で感じることが出来る楽しいコースでした。何よりも、障害者の明るい雰囲気が印象的でした。 初めての山行で学ぶことが多々ありました。これからも皆さんにご指導いただき、楽しく山歩きを続けられればと願っています。有り難うございました。 (K.Y 記) 入会して、始めての山行になる馬頭刈山。千足から、つづら岩までは若い時に何度か通った道なので、懐かしく、待ち遠しくこの日を迎えました。 新宿駅から五日市駅までの車中もなごやかで、違和感を感じませんでした。千足でバスを降り、いよいよ登山開始。 私は初参加のTさんと全盲のAさんのサポートになりました。 Aさんの元気な声とアドバイスに不安を感じることもなく歩き始めました。 Aさんは、背中のザイルをにぎっているはずですが、その負担をあまり感じさせませ ん。歩く歩調も迷いもなく、おしゃべりしながら進みました。 途中交代して、後ろを歩きましたが、その足元は視覚に障害があることを忘れてしまい そうでした。 第一印象のきゃしゃなイメージとは違ってタフで元気で明るいのに驚きました。 滝を過ぎて尾根に出る急斜面の登りで、グループの速度について行けず私一人遅れました。 つづら岩を過ぎたところで昼食になり、私もなんとかサポート体制に復活しました。 今度は、弱視のHさんの前を歩いて、声をだして段差を知らせながら歩きましたが、つい不安になり後ろを振り向きたくなります。 すると前との距離があき、Hさんに間を空けないようにと言われてしまいました。 予定より1時間遅れで瀬音の湯に無事下山。 祭りで賑わう五日市の町中で、人混みの間を警察車両に先導されてバスで通過したのは愉快でした。 不安を抱えての参加でしたが、皆さんにやさしく暖かく接していただいて楽しく過ごしました。 無我夢中でサポートしましたが、これで良かったのかどうか?体力不足も痛感した一日でした。 (K.S 記) |