天候:晴れ、時々曇り、雨又は雪
全体参加: 30名(視覚障害者11名(内会友1名),晴眼者19名(内会友1名))
<総評> 13団体、300人超の参加規模になった。六つ星からは30人。この中には長野県からの2名の参加も含まれる。 比叡山は、京都市北方に連なる峰々の一郭。このためこのあたり一帯の山々を、北山と称している。 土地の人たちは北山時雨と称しているほど気象の変化の激しい地である。初日にしてそう。晴れ渡っていた空が氷雨になり、雪になった。 京都駅から送迎バスで1時間半、標高600mの花背の小屋に着いた頃は真っ白に積雪。 7日、登山日。6日夜、宿舎から見上げた空に煌々たる月があった。朝起き出して驚いた。さらに深い降雪。 このため二人が登山中止を申し出る。しかし、新人のHさんはAコースに、松本市から来たTさんはCコースに飛び出していった。 この二人の班員の評価。とてもよかった。どのコースもやたらと寒かったが、帰って来た本人たちも意気軒昂。送り出した私もうれしかった。 下山後、前日行えなかった代表者会議を第4研修室で行った。次回14回大会は山仲間アルプの主催で行う。これを全会一致で確認。アルプの会長さんからは、磐梯高原で行いたい意向が示された。 この夕の交流会も楽しかった。新潟あいゆー等々他会の旧知の人たちと旧交を温められた。 天候変化の激しい、暗雲垂れこもる幕開けだったが、主催者、京都山の子会の対応もまことに見事で、快い3日間となった。 今回、担当責任が途中から私に変わった。長野県の参加者、夜行バス・新幹線参加と、さらに加えて3通りの登山コースと、サポート体制の構築に苦悩したが、どうにか無事終了出来たのも参 加者の皆様のお力添えがあったから。お礼をもうし上げたい。 (K.M記) |
<Aコース>
参加: 14名(視覚障害者6名,晴眼者8名(内会友1名))
コースタイム概略 :
八瀬登山口(9:30)・・・(12:00)峰道レストラン・昼食(12:40)・・・比叡山頂(15:00)
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到着初日は時々曇り時々雨時々晴れ、晴れたり降ったりを短時間で繰り返す。京都の方の話しによると、北山しぐれと言って冬場の京都北部の特徴的な天候とか。 翌朝は雪景色の中比叡山に向かって出発。八瀬登山口から、行者道と聞いているが黒谷青龍寺道を登る。 比較的山歩きの日が浅い方も積極的に登って、心配することもなく青龍寺に着き見学した後、阿闍梨(あじゃり)さんが歩く峰道に着く。 昼食を取りながら琵琶湖も眺めた後、峰道に戻って西塔(釈迦堂)を見学し、山頂駐車場に登ってその先の大比叡三角点へ。 三日目は大原コ−ス、南禅寺銀閣寺コ−スに分かれ、一部は大文字山と竜馬コースへ。 参考までに、竜馬が暗殺される直前まで寄宿していた酢屋は、お店の方の話では昔の建物で、竜馬の部屋も見られるが、5時まで。着いたのが5時7分だった・・・。 (Z.O記) (感想文) 小学校のキャンプで登山の経験は3回でしたが、暑さと疲労による苦痛でしかありませんでした。 今回体験した比叡山Aコースは心身のリフレッシュができただけでなくあらゆる意味でとても充実した良い思い出になりました。 20年ぶりでもありほとんど初めてと言った状態でしたが途中でばてずに済んでよかったです。 出だしからの早いペースに圧倒され足元を確認する間もなく恐怖と緊張が続き、何度もはぐれそうになってサポーターの紐を引っ張ってご迷惑をおかけしてしまいました。 ようやく慣れて来ると土や空気の感触をじっくりと味わうことができました。疲れて呼吸が荒くなるほど新鮮な空気をたくさん吸えて快適でした。 天候は晴れたり雪が降ったりで正に「娘心はよ〜や〜ま〜の天気よ〜♪」でした。 ネイチャーフィーリングや買い物をする時間があまりなかったのが残念です。 帰りはバスだったので、できれば徒歩で下山できたらと思いました。そんな訳で心は山頂に残したままです(笑) 新しい趣味が増えたのでこれからも山の思い出を山ほど重ねて行きたいと思います。 いろいろアドバイスをいただいたりサポートしてくださった皆々様本当にありがとうございました。 (M.H記) |
<Bコース>
参加: 5名(視覚障害者16名,晴眼者4名)
コースタイム概略 :
花背山の家(8:30)−(送迎バス)→(9:40)修学院離宮道入口(9:50)・・・(10:10)赤山禅院(10:30)・・・(12:30)ケーブル比叡駅・昼食(13:10)・・・
(13:40)比叡山下見晴台(13:50)・・・比叡山頂(14:20)・・・山頂駐車場→根本中堂(15:30)→花背山の家(17:00)
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バス2台に分乗して花背山の家を出発する時は、周り一面雪景色で前途多難を思わせたが、花背峠を越え鞍馬に入ると積雪は少なくなり、バスから見える比叡山の尾根にわずかに雪が見える程度になっている。 予定よりやや遅れて修学院離宮道入り口に到着、道案内をしてくれる京都府山岳連盟の方2名と合流する。 隊列を整え、住宅街の中の道を歩き始め20分程で、最初の休憩ポイント赤山禅院に到着する。 由緒のあるお寺らしく落ち着いた風情の境内で、トイレ休憩をした後10:30頃本格的に歩き始め竹林の中をしばらく歩いた後、梅谷登山道に入る。 主催者の案内では「急登が連続する健脚コース」とあったので、覚悟をして進むが、それ程急でもない沢沿いの道が続き、皆快調に進む。 このコースへは、会員のAさんとH夫妻がアルプのメンバーとして加わっていて、後ろから元気な声が響いてくる。 沢を離れるとやや急な坂道となるが、足場もそれ程悪くなくペースもゆったりめなので、落伍者もなく12:30頃ケーブル比叡駅に到着し、昼食休憩とする。 昼食を摂り始めしばらくすると、いきなり雪が舞い始め風も強まるが直ぐに止む。 昼食休憩後、比叡山頂上を目指し砂利道を進み大比叡下の展望台に着くと、雪を被った比良山系の山々がきれいに見える。 ここで小休止及び記念写真を撮った後、比叡山頂上を目指し進む。 頂上駐車場の横を通りわずかに登ったところが比叡山の頂上だが、小さなピークに過ぎずやや物足りない。 直ぐに頂上駐車場に下り、迎えのバスで根本中堂に移動お参りを済ませた後、再びバスに乗り花背山の家に帰りついた。 (K.S記) |
<Cコース>
参加: 9名(視覚障害者3名(内会友1名),晴眼者6名)
コースタイム概略 :
花背山の家(9:00)−(送迎バス)→ケーブル八瀬駅(10:10)−(ケーブルカー)→ケーブル比叡駅(10:40)・・・山王院堂(11:52)・・・
にない堂(12:20)・・・釈迦堂(12:55)・・・阿弥陀堂(13:35)・・・根本中堂(14:00)・・・延暦寺バスセンター(14:35)・・・山頂駐車場(14:54)・・・
比叡山頂(15:02)・・・山頂駐車場(15:10)・・・花背山の家(17:00)
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朝起きると雪景色。冬山の支度でバスに乗る。 ケーブルカーで上がり、スキー場跡で隊列を整える。 山王院堂の辺りからは登山道というより参道で小砂利が敷き詰めてあったりやたらと階段が多い。 弁慶が担いだという伝説の「にない堂」は常行堂と法華堂からなる。 釈迦堂で昼食。 阿弥陀堂には水琴窟という小さい庭があり、伏流水がかすかにキーンという涼やかな音を立てる。 根本中堂では僧侶のお話を聞く。お堂から出たところで笙を吹く6人の僧侶を先頭に行列がやって来る。最後尾の黒塗りの車に大僧正が乗 っている。出勤も儀式となっているようだ。 バスで山頂駐車場に行く。わずかな登りで山頂に達し一等三角点に触れる。駐車場に戻りバスで花背山の家に戻った。 心配していた雪も降らず、のんびり歩き見学をすることができた。 (K.A記) |