2012年3月 定例山行報告

東天狗岳(2,640m)・G3・雪山 : 3月17日(土)〜18日(日)

天候:17日曇り 18日曇り

参加: 21名(視覚障害者7名,晴眼者14名(会友2名))

コースタイム概略 : 
17日:新宿駅 8:00=10:06 茅野駅 −(タクシー)→ 渋の湯 11:30・・・高見石分岐 12:05・・・八方台・唐沢鉱泉分岐 12:40・・・14:10 黒百合ヒュッテ
18日:黒百合ヒュッテ 7:25→黒百合平分岐 8:30・・・東天狗岳 9:00・・・黒百合平分岐 9:35・・・10:30 黒百合ヒュッテ 11:30・・・ 八方台・唐沢鉱泉分岐 12:35・・・高見石分岐 13:10・・・渋の湯 13:3

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◆東天狗岳頂上で集合写真・皆満足そう◆ ◆東天狗岳頂上から赤岳方面の眺望◆
17日 新宿を出発する時は小雨が降っていたが、茅野に着くと止んでいた。
タクシーに分乗して渋ノ湯に到着。雪がぱらつく。さすがに寒い。
アイゼンを装着、ストックを握って、さあ出発。
雪道は、岩も根っこも滑りやすい赤土も全ておおわれている。
視覚障害者の方も歩きやすく、サポートする私は、頭の所に張り出している枝に気をつけてもらうことに専念して歩いていた。
高見石分岐、八方台・唐沢鉱泉分岐で小休止、行動食を取る。
黒百合ヒュッテには早くも14時10分に到着する。
ヒュッテは混んでいる。夏も冬も登山客の数は変わらないそうだ。
装備や衣類を乾すと、ストーブの周りや広間の隅に六つ星の人の小さい輪がいくつかできる。
ザックに忍ばせた日本酒やウイスキーが出され、話に花が咲く。
交代制の夕食で、六つ星は17時から食べる。やはり暖かいご飯はおいしい。
夜、寝床はひとり畳一枚ほど確保でき、ゆっくり寝られる。
但し、夜中は暖房が効き過ぎて何度か目が覚めた

18日 山頂に立てることを願って出発する。
中山峠でKリーダーの温度計を見たら0度。この季節としては風もなく、暖かい。
下山してくる人達の話では山頂はガスがかかり何も見えないそうだ。
急斜面になるとステップの段差が大きくなって歩きにくい。
目の前に大きな岩が現れる。ガスが晴れてきたのだ。この岩から山頂は遠くない。
登頂!驚いたことに曇天だが展望が効く。
正面に赤岳、阿弥陀岳がにょっきり頭を出している。右には、仙丈、甲斐駒、北岳の峰々、さらにその右に中央アルプスが連なる。
西天狗岳も間近で、往復したいという誘惑に駆られる。
集合写真を撮り15分程で下山開始。
しばらく歩くと、ガスが山の方からムクムクと降りてくる。山頂はもう展望がないだろう。
何と、我々がいる間だけ見晴らしが良かったのだ。これは六つ星へのご褒美に違いあるまい。
黒百合ヒュッテに着いて1時間の休憩。
渋ノ湯への下りは昨日と打って変わり雪が溶けかかり滑りやすい。じゃまになるかとアイゼンを外した人も多く、尻餅をつくこともあった。やはり慎重を期すに越したことがない。
渋ノ湯で解散。タクシーで尖石・縄文の湯へ向う。温泉には露天風呂もあり、のんびり浸かった。
茅野駅で酒類を仕入れて電車に乗り込む。打ち上げが始まった。
K.A記
◆頂上直下の大岩の脇を下る一行◆ ◆ガスがかかってきた中、急坂を下る◆