天 候 : 晴れのち曇り
参 加 : 12名(視障2名、晴眼10名)
コースタイム概略 : 小野駅(10:25)→登山口(10:50-10:55)→かっとり城跡(11:30)→霧訪山(12:10-12:15)→ 帰りは稜線経由の道 尾根道で昼食(12:20-12:45)→大芝山分岐(13:15)→登山口(14:30)→小野駅(14:50)
写真にカーソルをあててください。写真の説明の文章が表示されます。
特急スーパーあずさ車内で集合。いつもと違う集合場所に戸惑いながら皆と合流して一息つく。 車窓から見える白い山並みに胸躍らせて小野駅に降りたつ。 登山道入り口には「マツタケ山入山を禁ず。山買主」の貼り紙と、道に沿ってビニールテープが貼り巡らされている。 入り口からかなりの急斜面で、赤松林は松茸の香りが漂ってきそうな雰囲気の山道。ジグザグに登っていくと、 わずかに残っている木の葉の間から小野の町が透けて見える。アップダウンを繰り返し最後の急登を登りきるとパッと明るくなり、 小さな石の祠と立派な方向盤がある頂上に着く。 雪をかぶった山々が360度見渡せる山頂は、標高1,305mの山の景色とは思えない素晴らしさ。あの白い山が甲斐駒、 雲に隠れたあそこが槍ヶ岳、向こうに見えるのが八ヶ岳とみんなが確認しあっている。山の知識の薄い私も、 指差された方向を眼で追う。風は冷たく、動いていないと体がどんどん冷えてくる。 下りは稜線を回り込むように一歩誤れば転げ落ちそうな傾斜道を、地図で確認しながら下りていく。 「あそこに何かいるよ?」の声で、近づいて見ると黒い影は子牛の様なカモシカだった。7、8m離れた道の真ん中で、 特徴のある角がこちらを向いて立っている。シッ、シッと追い払おうとしたが動かない。痺れを切らした私達が動き出すと、 カモシカは4、5m先の藪の中の入り、写真を撮ったりして通り過ぎる私達を、おとなしく待っていてくれた。 急斜面を軽やかに駆け下りていくリーダーの後ろを、最近山登りに目覚め脚力に少し自信のついた私が、必死になって付いていく。 だがすぐ引き離されて途中で待ってもらう。 これの繰り返し。こんなに元気な足取りで闊歩するリーダーの御年は77歳。脱帽。 よし!! 来年も先輩を見習って、もっともっと頑張ろうと心に誓う。 心地よい疲れと、ゆったりとくつろいだ車内では話に花が咲き、あっという間に新宿に着いてしまった。 |