7月2日、高尾山を登った。個人的に練習のために高尾山に来たのは今年の1月22日だったが思ったよりも険しかった記憶がある。前回、箱根鷹巣山でも足先を何度も下り坂でぶつけてしまい、右足の爪は乾いたサザエのふたのようになったままだ。 歩き出すと猛暑のため汗が流れてきた。これまでの経験からスタミナは7時間・でも疲れることはない。ただし6時間を越えると脚のあちこちが痙攣しはじめる。それと同時に険しい下り坂で転倒していた。そんなことを考えながら足を進めていた。せせらぎの音が涼しげで小川に入りたい衝動にかられた。すれ違う人は幼児をつれた若い母親や、長距離ランナーや重い荷物で鍛錬しているような人達だった。滝に打たれる修行場から甲高い声が聞こえていた。 | |
心配していた通り坂道を登り始めてから1時間30分後、小雨が本降りになった。雨具の隙間から背中をつめたい雨が流れた。それでも濁流を踏みしめながらも、みんなにこやかに歩いていた。本来は峰伝いに降りていく予定だったらしいが、激しい雨のため車の通る一号路を歩くことに決まった。 一時間で雨はやんでようやくお昼休みになった。そばを食べにいく人、ソフトクリームを食べる人と気楽に昼休みができた。 深緑の匂いたつ道を下っていると誰かが「サワガニだ」という。サワガニを手に乗せてもらった。尖った足をしきりに動かしていた。今回の登山では、これが意外にも楽しい初めての経験だった。 | |
天候 | くもり一時豪雨 |
参加 | 合計28名、内視覚障害者10名。 |