会員の声
視覚障害会員の声
Voice1:
小さな花に触れたり、野鳥の声を聞いたり、山ならではの体験ができます。
頂上に立った時や下に下りてきた時、一緒に登ってくれてありがとうという気持ちになります。
Voice2:
山の魅力は、自分の脚で登った充実感や自信が得られること。
景色は見えなくても風を感じ、自然の中で新鮮な空気を味わっています。
Voice3:
六つ星は、視覚障害者がどうサポートしてもらえば参加できるかの知恵や工夫の蓄積があり、私共も安心して参加できることが分かりました。
頼るばかりではなく、自分自身も体力をつけて、憧れの山々にもぜひ一緒に行っていただきたいと思いました。
大勢の人達が集まり、懇切丁寧に教えていただけたことは大変ありがたく感激でした。
視覚障害者の私共を尊重しながら仲間として受け入れてくださったことに心からの感謝の気持ちでいっぱいです。
Voice4:
2018年秋、入会の相談をしたら、誰かに言っておけば憧れの富士山にも行けるかもしれないと言われ、半信半疑で入会してみると、皆とても親切でした。
登山経験が全くなく、日常生活でも失敗だらけの私に、山の登り方、自立の大切さを教えてくれました。
入会して約2年半で富士登山ができたことは、一生の思い出です。
私は、六つ星の仲間たちと楽しくおしゃべりして、山の美味しい空気を吸いながら、山の花たち、鳥の囀り、川のせせらぎ、滝の音等を聞きながら山に登れたらとても幸せです。
もう少しの間、他の山々にも登ってみたいと思います。
ずいぶん体力がついたし、パソコン・スマホも使えるようになり、見えなくても目の不自由さを補いながら、自分でやれることが増えました。
自立という課題に向けて大きな前進ができたと思っています。
Voice5:
私は入会して、日が浅い視覚障害者ですが、以前から疑問に思っていたことがありました。
「サポーターの方たちは、自分だけで登山した方が楽なのに、なぜ視覚障害者と一緒に行くのだろう?」と。
そこで、山行で出会ったサポーター数名に、尋ねてみたのです。
私の予想では、使命感のこもった答えが返ってくると思っていたのですが、全く違っていました。
「そんなに構えて考えたことないなぁ」、「なんとなく楽しいから」とか、「他の山岳グループにも入っていたけど、こっちの方が居心地が良いから」などという、肩の力が抜けた、実にナチュラルな答えでした。
逆に私の方は、段々見えなくなり、晴眼者(視覚に障害がない人)に援助を依頼する際、「相手は負担じゃないだろうか?」「本当は面倒なのでは?」などと、気が引けていたのです。
でも、これを聞いて、私も気持ちが楽になりました。
Voice6:
先日の山行は、サポーターも、視覚障害者もベテランばかりの中、私一人が初心者で、いつも遅れがち。
そんな私に、みんなが励ましやアドバイスをくれました。
無事に下山して解散する時には、「頑張ったね」と言葉をかけてもらい、みんなと握手。
素敵な人たちだなぁと、しみじみ嬉しくなりました。
Voice7:
私は六つ星から本当に多くのものを頂きました。
登山という趣味と健康、数多くの山の思い出、今は健常会員を手本にして、私にもできるボランティア活動を模索しています(皆さんのようにはなかなかできないですが)。
Voice8:
会の運営を担う役員、山行担当者の苦労を私は知っています。これからも大変かもしれません。
また表に出ず陰で六つ星を支えてくれている方々も知っています。
すでに退会された方々、中には亡くなられた方もいます。
その方々を含め、六つ星を40年間支えてくれた全ての人たちに感謝しています。
サポーター会員の声
Voice1:
サポート講習会参加後の初山行。
雨に降られることもなく、体感的にはちょうど良い温度で、歩いた身体に心地よい風が吹いて、疲れを癒してくれました。
ダブルストックでスイスイ滑るように歩く視覚障害の方には、びっくりさせられました。
初めての私に、優しい声を掛けてくれた視覚障害の方。
楽しくお喋りしながら歩けました。
山の中では、沢山の草花、久しぶりに見たカタツムリ、大きな蛙、ミミズ!たちを見ながら、「○○の頭」をいくつも読みながら軽いアップダウンを繰り返し、自然を楽しみました。
皆さん明るくて、優しくて、それぞれがお互いを尊重し、労わり、励まし合いながら和気あいあいで、とても良い山の会に入会したなと思いました。
次はもっと本格的にサポートもできるように参加していこうと決めた1日でした。
Voice2:
初参加の日は、本当に驚きと感激で…こんな経験は今までありませんでした。
NKさんの後ろを歩いていると、見とれてしまうんです。
なんて足の運びが確実なんだろう。
石、砂利、土…どんなに悪い道でもものともせず、足が魔法にかかったように動いているんです。
凄い!の一言です。
他の方も目の不自由さを感じないんです。
今まで自分は…まず、目で見て山の感動が7割、山の匂いが2割、そして…ビール。
目で見ることのない世界で、こんなにも皆さんがイキイキしていることに何故?何故?
首の骨を折る大事故をした私が、どうしてもやめられない山。
目が不自由でも登りたいと思う山。
皆さんとご一緒して、こういう山の愛し方もあるんだなあと思いました。
あの時テレビを見ていなければ、この会への参加もなかったですし、皆さんと会うこともありませんでした。
60年生きた中で、大袈裟かもしれませんが、とても感動した一日でした。
これから皆さんと共に山を楽しみたいです。
Voice3:
陣馬山に体験参加をしてくださった3名の方は、視覚障害の方々がどのように山に登られているのか、また健常者がどのようにサポートをしているのかということに興味を持っていたようでした。
山の中に入っていくと、体験の方も参加者も、どんどん打ち解けていき、笑顔で向き合っている姿が見られました。
山にいると、障害があってもなくても、ただの人になっています。
山が好きな人同士が、補い合って成し遂げていく。
そんな山行を今後も続けていくことができるといいなと思います。
Voice4:
六つ星山の会を知ったのは数年前のことで、数人の会員の方とは個人山行でご一緒していましたが、その頃は入会するとは思いもよらぬことでした。
が、改めて会の案内を見たりして、家内共々お世話になることになりました。
高麗駅に着くと朝の寒さは何処へやら、冬の日差しがたっぷりで、上着も要らない暖かさ。
段差20センチ、右足を大きく等々、ちゃんと伝わっているかな?
「何々さんはどの位の障害?」「僕は明るさも判らない」との答えに暗さがない。
初めて触れた三角点、「四角ですね」の声。
初めての会山行、障害者の皆様の明るさに元気を貰った一日でした。
番外の反省会?慰労会?は楽しさが倍増します。
これからも山とセットでありたいと願っています。
Voice5:
サポート講習会に参加して特に印象に残ったのは「体で分かってもらう」ということです。
危険な箇所はゆっくり歩く、連続の段差では一度足を揃えて立ち止まるなど、言葉ではなく動きで伝えるということです。
サポートの言葉が少なくなることで、山の雰囲気を味わえたり、自分のペースで歩けることに繋がるということなのだと思います。
Voice6:
「講習会」ということで緊張もありましたが、秋晴れの中、気持ちよく歩けました。
そして、頼りになる気さくな先輩・仲間が沢山いらっしゃることがわかって、これからの山行がますます楽しみになりました。
Voice7:
6回の定例山行に参加している中、サポート講習会の受講を勧められて参加しました。
まず、入山前に相模湖公園で、詳しい解説や基礎実習ができたことは大変良かったと思います。
実習本番の相模嵐山は、登山口から急な登りが続く道でした。
その中、リーダーや班長から「小股でゆっくり登って行こう」との指示もあり、スタッフの方々のサポートも厚くて気持ち的に楽でしたし、視覚障害者スタッフの方々も、丁度よいペースだったと仰っていました。
講習会に参加して1つ1つのポイントを実習しながら、分かりやすい声掛けや、大切な心掛けを覚えられたこと、不意に甲斐甲斐しくなりがちな時、「私達は目の代わりはしても、手の代わりはなるべくしないんだよ」と教わったことは、とても印象深かったです。
Voice8:
登山道を歩いていると、色んな状況に遭遇します。
したがって、常に「どんな時に、どのタイミングで、どんな言葉で表現したら、視覚障碍者にうまく伝わるか」ということを考えてサポートすることが、視覚障害者と一緒に楽しく山に登ることにつながるのではないかと思います。
晴眼者も視覚障害者も、お互いに助け合い、協力し合って登ることの楽しさを感じていただければ幸いです。