2023年9月 定例山行報告

能岳(543m)、八重山(531m)・G1: 9月24日(日)

天候:晴れ

参加:34名(視覚障害者11名,健常者23名(内会員外3名))

コースタイム概略 : 
上野原駅バス停(9:40)→大堀バス停(10:00)…(10:10)上野原中学登山口(10:35)…(11:25)四つ又(11:35)…(11:45)展望台・昼食(12:25)…(12:45)八重山 (13:00)…(13:30)能岳(13:45)…(14:30)新井バス停(14:40)→上野原駅(15:00)解散

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◆下りはボーゲンで…◆ ◆360度の展望台◆
◆展望台ー富士山バックに集合写真◆ ◆五感の森「きく」鐘を鳴らして◆
今日は、8月に入会した私にとって、記念すべき初めての山行。
入会前はスニーカーでギリギリ登れる程度の山しか登ったことがなかったことから、今回の八重山・能岳に参加することを目標に、1ヶ月程かけて少しずつ登山用品を揃え、ワクワクしながら上野原駅に向かいました。
9時10分に上野原駅に集合して、ほぼ貸切状態のバスで登山口近くまで移動し、その後10分程上り坂を歩いて八重山の登山口へ。
担当の方からコースの説明があり、声出しと準備運動をして、いよいよ登山スタート。今日参加できなかった方の分まで楽しもう、そんな気持ちで歩き始めました。
八重山の名は、地主の水越八重さんが上野原市に寄付したことが由来だそうです。 地元の人に大切に整備されたハイキングコース上には、あちこちに「こばじい」さん作成の八重山の植物や動物、昆虫等に関する説明板があり、まるで野草園にいるようでした。 同じ班に植物に詳しい方がいて、ミズヒキ、ノブキ、ツリフネソウ、クサキ、杜鵑草(ホトトギス)、彼岸花など様々な植物を見つけ、開花の有無や花の色、葉の形など様子を細かく教えてくださり、触って観察しながらゆっくり山歩きを楽しむことができました。 視覚障害があると登山中は足元に気を取られてしまうことも多く、こうして山でじっくり植物を観察したのは初めてでしたが、登山の魅力をまた一つ知ることができ、良い経験になりました。
そんな「五感の森(見る、聴く、触る、嗅ぐ、味わう)」を進み、やや急な階段を登って展望台へ。 張り出したテラスからは、富士山をはじめ、陣馬山、扇山、石老山や道志、丹沢の山々を見渡すことができ、抜群の展望ですごく感動しました。 低山でありながら、こんなにも眺望が良い山もあるのですね!
展望台で昼休憩と記念撮影をして、八重山山頂に向けて出発。 展望台近くには「五感の鐘」があり、山頂に行く途中に山名の由来となった水越八重さんの歌碑がありました。
八重山山頂で一休みした後は、明るい尾根道を歩いて少し登って能岳山頂へ。こちらからも富士山を眺めることができました。
能岳山頂を過ぎるといよいよ下山。山道における下りの段差は、直前まで私には基本的にほぼ平坦にしか見えず、また過去の恐怖体験から、下りは不安な気持ちと早く歩かなければと焦る気持ちが入り混じります。 そんな中、登りも含めてですが、前後のサポーターの方から段差や切れている箇所等特に注意すべきところを教えてもらったり、「もっと歩幅を小さく」「その調子!上手に歩けているよ」等と声をかけていただけることは大変有り難く、励みになりました。 山道をもっと上手く歩けるように、少しずつ山の経験を積んでいきたいと思います。
下山途中には、クリタケというきのこがあり、またカタクリ群生地の案内板がありました。
舗装された道に出ると、無事に怪我なく下山できたと安堵すると同時に、終わってしまったと少し寂しい気持ちになりますが、地元の方から「是非また来てくださいね」と声をかけてもらい、心が温かくなりました。
日中は日差しが強く結構暑かったですが、天候に恵まれ、時折吹く涼しい風がとても心地よく、秋の訪れを感じながらの登山になりました。
下山後の懇親会でお話ししたベテランの方が「六つ星で最初に登った山のことは今でもよく覚えている」と仰っていましたが、私にとっても今日の山行は忘れられない大切な思い出となりました。 担当の方々、サポートをしてくださった方々、今日参加されていた皆様、本当にありがとうございました。
登山経験が浅く、知識・技術ともに初心者の私ですが、これからもっと色々な山に行き、皆さんと一緒に登山を楽しめたらと思っているので、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。(C.S 記)
◆八重山山頂で2班◆ ◆ヤマホトトギス◆
◆ツリフネソウ◆