2023年7月 定例山行報告

陣馬山(855m)・G2 : 7月9日(日)

天候:曇り時々雨

参加:30名(視覚障害者9×名,健常者21名(内会員外5名))

コースタイム概略 : 
相模湖駅(9:00)・・・孫山登山口(9:36)・・・えんどう坂から尾根道(10:19)・・・孫山下(10:30)・・・大平小屋跡(11:21)・・・(12:20)明王峠・昼食(12:50)・・・(14:00)陣馬山山頂(14:25)・・・明王峠(16:00)・・・孫山下(17:00)・・・(18:00)相模湖駅・解散(18:40)

写真にカーソルをあててください。写真の説明の文章が表示されます。

◆相模湖駅集合◆ ◆班ごとに自己紹介◆
体験の山田様親子から感想文をお寄せいただきましたので合わせて掲載します。とても心が温まる文です。
この度、チーフをさせていただきました大前です。今回の陣馬山は、都心からも近く、知名度のある山であったせいか、体験の申し込みが多かったと思われます。 全ての希望者の方々を受け入れられず、申し訳ございませんでした。
体験をしてくださった3名の方々は、視覚障害の方々がどのように山に登られているかを知りたいとのことでしたが、どのようにサポートをしているのかにも、興味を持っていただいていたようです。山の中に入っていくと、体験の方も参加者も、どんどん打ち解けていき、笑顔で向き合っている姿が見られました。 山にいると、障害があっても、なくてもただの人になっています。山が好きな人同士が、補い合って成し遂げていく。そんな山行を今後も続けていくことが出来るといいなあと思いました。
皆さん、セブンサミッツより、辛かったなどと言わず、また、山に登りましょう。   
ではまた。(M.O 記)

《以下は山田様親子からの感想文です》
7月9日の体験山行の感想
山田(娘)
私は六つ星山の会の山行に初めて参加しました。とても緊張しましたが皆さんが温かく迎えてくれたので、すぐに打ち解けることができました。
前のサポート者のリュックにつけたロープの動きでだいたい動く方向が分かる視覚障害者の方はすごいと思います。
私は後ろのサポートをさせていただきましたが声をかけるタイミングが難しく、ちょっとした木の根っこなどに視覚障害者の方が引っかかってしまうことがありました。 体験しないと分からなかったこと、それは視覚障害者の方は目が見えている私達よりも、木の根っこなどに引っかかりやすいということです。なぜなら、足元に木の根っこなどがあるのが分からないからです。 足に引っかからないようにするためには、後ろのサポート者が声かけを一つ一つする必要があると思いました。
緊張のせいか、私は山の上で4回も戻してしまいましたが六つ星山の会の皆さんがお水をくれたり、荷物を持ってくれたりしたのでなんとか下山することができました。 私のことを気にかけてくれた全ての人に本当に感謝しています。体験させていただき、本当に有難うございました。良い経験になりました。

7月9日の体験山行の感想
山田(母)
「心を一つに美しい登山」
これは、私たち親子が所属している親子山学校ジュニアクラスのスローガンです。
今回参加させていただくにあたり、娘が取材したかった「視覚障がいの方はどのように登山をするのか?」また「サポーターはどのようにするのか?」について、私もその視点に着目しながら同行しました。
山行中、サポーターの方だけでなく、娘のように、孫のように、友達のように話しかけて下さる視覚障がいの方々に、娘も緊張が解け、徐々に口数が増えていくのを横で見ながら感じました。
昼食後、山頂に向かう際、嘔吐してしまい、親子二人で下山しようかと考えましたが、S野さんが一緒に残り、娘のペースで歩いてくださいました。
山頂に着くと、「Mちゃん、無事でよかった!頑張ったね!」と声をかけていただき、無事写真撮影にも参加することもできました。
このまま順調に下山できるかと思いましたが、そうはいかず、再び嘔吐が始まってしまいました。申し訳ない気持ちでいると、「できる人ができることをするだけ」と言って下さり、確かに考えてみると、サポータの方も視覚障がいの方も、それぞれの方々が声をかけてくださったり、真水や保冷剤等くださり…取材に来たはずの茉奈にふと気づくとサポーターが二人ついてくださっていました。
◆体験の山田さん母娘◆ ◆蒸し暑い中、立ち休憩◆
◆山頂で記念撮影◆