2022年8月 定例山行報告

等々力渓谷(夕方ハイク)・G0 : 8月6日(土)

天候:晴れ

参加:18名(視覚障害者7名(内会員外1名),健常者11名(内会員外1名))

コースタイム概略 : 
等々力駅(16:05)・・・(16:15)広場(16:25)・・・(16:30)日本庭園(16:50)・・・不動の滝(16:55)・・・(17:00)等々力不動尊(17:05)・・・稚児大師堂 (17:10)・・・(川歩き)・・・(17:30)等々力渓谷3号横穴(17:35)・・・(17:45)野毛大塚古墳(17:55)・・・(18:10)等々力駅(18:15)・・・解散

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◆日本庭園の広場にて◆ ◆日本庭園の出口(かぶき門)にて◆
◆日本庭園から等々力不動尊へ◆ ◆不動の滝の前で◆
2022年8月6日(土)に開催の「等々力渓谷」夕方ハイキングに参加させて頂きました 。 六つ星山の会に入会して1ヶ月、初参加のイベントです。
1週間後に妻のガイドでの蔵王登山を控えており、視覚障碍者の登山テクニックの取得、ガイドのサポート方法を知ることが目的で参加しました。
午後4時、東急等々力駅南改札外に集合。10人以上いることは察しがつくのですが、ほとんどの方が初対面で、そのうちの何人がガイドなのか声だけでは判断できません。 一人ぼっちにならないかと不安になります。その気持ちが挙動にもでていたのでしょうか、Yさんという方が「私と一緒に歩きましょう」と優しく声をかけて下さいました。
Yさんの特別大きなリュックサックには、上下にロープが張られています。これを後ろから私が掴むとの事。なるほど、これだと2人に高低差が生じても対応できます。妻に教えなければと頭の中でメモします。
等々力渓谷に向かいます。いきなり入り口は下り階段です。しかも靴底の感触から路面は石ですべりやすく私が最も苦手とするものです。 怯みましたが、ガイドを信じなんとか降りきります。そんなに下ったつもりはないのですが、そこは先ほどの暑さが嘘のような涼しさです。 そして、なぜだか懐かしく思える苔の匂いがします。幼少の頃に遊んだ森の神社と同じ匂いだったのです。少年時代を思い出します。懐かしさにひたされながら、マイナスイオンをたっぷり肺に含み心身を癒します。
渓谷と言えば川ですが、耳を澄ましてもせせらぎは聞こえてきません。まだ先のようです。そこからは、遊歩道を進みます。この遊歩道、路面はよいのですが道幅がとても狭く、少しもずれることができません。 気づくとすぐ後ろに人の気配が・・補助の方が付いて下さっていたのです。ありがたいことです。登山も同様に後ろに補助がいれば安心だなと、翌週の蔵王はだれかを誘おうと決めます。
しばらく歩くと川のせせらぎが聞こえます。渓谷です。渓谷の揺らぎは独特の空気を醸しだします。雄大な姿を想像すると、自分も自然の一部になったような気持ちになり、心が穏やかになります。 この空気もたっぷりと楽しませていただき、明日からのエネルギーを蓄えます。
その後は、上り切った広場で休憩になりました。リュックを下したところで「Yさんからの差し入れです」と、どなたかの声で、マンゴーアイスが配られました。こんなにサポートして下さりさらに差し入れなんて、心配りに感謝しながらアイスを頂きました。疲れた体に最高の甘さです。
ここでは自己紹介も行い、皆さんが方々から参加されていることを知りました。
後半は、三号横穴のお墓→幼いころの弘法大師の像→等々力の滝→等々力不動尊を見学 各ポイントで観光ガイドさんのような説明をしてくださる方がいて、勉強になります。最後は、手すりの無い板の橋を渡り、谷から抜けだして大塚古墳です。古墳は高台で風通しが良く渓谷よりもさらに涼しく爽やかな風を楽しみました。 が、落ちついて考えると、古墳は昔のお墓ですよね。「土足で踏み入れて祟りが」なんて考えるのは私だけでしょうか?短い時間ながらたくさんの名所をめぐり、都会の喧騒を忘れる。贅沢で素敵な夕方ハイクでした。自然も満喫しました。
多くのサポートをありがとうございました。 お陰様で蔵王は無事に登ることができました。妻も次回は参加したいと申しております。これから先もよろしくお願いいたします。 (Y.T 記)
◆等々力不動尊の境内で◆ ◆等々力渓谷の小橋を渡りきる◆
◆童心に帰って河原歩き◆ ◆高さ10mの野毛大塚古墳の上で◆