2018年4月 定例山行報告

仏果山(747m)・G2 : 4月8日(日)

天候:晴れ

参加:39名(視覚障害者12名,健常者27名)

コースタイム概略 : 
本厚木駅前(8:40)→(神奈川中央交通バス)→(9:23)仏果山登山口バス停(9:53)・・・(10:15)林道・衣類調整(10:20)・・・(10:35)急登前・休憩(10:40)・・・(10:50)トイレ休憩(11:00)・・・(11:20)宮ケ瀬越・・・(12:00)仏果山・昼食(12:50)・・・ (13:50)車道カーブ・休憩(14:00)・・・カタクリの里・・・(14:55)半原神社(15:40)・・・撚糸組合バス停(15:50)→(16:35)本厚木駅前

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◆仏果山登山口バス停でミーティング◆ ◆九十九折の山道を登る◆
◆急登の前の休憩◆ ◆仏果山頂上で昼食◆
「半世紀ぶりの仏果山」
仏果山にはかなり以前に登ったことがある。 中学2年の新学期が始まる前の春休みで、今から丁度51年前のことである。
当時、生物部に所属しており、部活動の一環として、休日には自然観察や昆虫採集を目的に山に出かけることも多かった。 この季節、アゲハチョウの仲間で「春の女神」ともいわれるギフチョウが発生する。 関東地方では、当時でも稀少な種で、東京都の八王子や高尾山周辺では、既に絶滅したといわれており、神奈川県の丹沢東部や津久井地方で局地的に生息が確認されていた。 なお、相模原市緑区藤野町(以前は津久井郡藤野町)の石砂山(いしざれやま)周辺では、県の天然記念物に指定され、保全活動が進められた結果、現在でも多数の個体の発生が見られるという。
かつて丹沢東部の仏果山を訪れたのは、運が良ければギフチョウに出会えるのではという期待を抱いてのことであったが、結局その姿を見ることはなく、少し残念な思い出が残っている。 後日談になるが、35年ほど前に岐阜県東部のある地方駅周辺でこの蝶が乱舞しているのを見たときには、不思議な感慨を覚えた。
仏果山に話を戻すが、半世紀も前のことで、当時のルートの記憶も定かでなく、山自体の印象もあまり残っていない。 ただ、今回の山行の下山地点の半原(はんばら)という地区名を聴いて妙な懐かしさを感じたことからすると、ここから往復するルートであったような気がする。
また、登山口には、小田急線の本厚木からではなく、横浜線の橋本駅から向かった記憶がある。 現在の町田と異なり、小田急線の新原町田駅から横浜線の原町田駅までかなりの距離を歩いたことが印象に残っている。 ちなみに、京王相模原線が橋本まで開通したのは、1990年3月とのことである。
目が不自由になって約6年になる。 かつて登った際は曇天で展望も良くなかったと記憶しているのだが、今回、同行した皆さんの説明を聞いて、東京スカイツリーや横浜ランドマークタワーをはじめとする関東平野、そして近くの宮ヶ瀬湖の眺望を想像しながら、この山の素晴らしさを改めて実感した。 また、かつて植林が進んでおらず、開けた傾斜地であったような場所が、鬱蒼としたスギの人工林になっていることに、大きな時の流れを感じさせられた。(S.S 記)
◆仏果山頂上で集合写真◆ ◆頂上直下の急な下り◆
◆車道に下り立ちのんびり歩く◆ ◆ゴールの半原神社で解散式◆