2015年12月 個人山行報告

高川山(976m)・G1 : 12月2日(水)

天候:晴れ後曇り

参加: 26名(視覚障害者9名,健常者17名(内会友2名))

コースタイム概略 : 
JR中央本線初狩駅(10:40)…(12:35)高川山頂(13:10)…(15:30)JR中央本線初狩駅・解散

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◆玉子石ルートを登る◆ ◆松林の中で小休止◆
昼食時までは晴、下山中は曇りと、まぁまぁの天候(ちなみに下界は一時雨だったようでラッキーであった)。
結構広大な墓地を右手に眺めつつ林道を辿ること20分程で男坂・女坂新道と玉子石旧道の分岐点でもある登山道入り口に。 易しい方をと玉子石旧道を選ぶ。玉子石なんぞには巡り合えぬまま、落ち葉が降り積もり踏み跡が良く見えぬ、ゆるやかな傾斜を淡々と登る。 皆さんこのまま楽勝かと期待されたようだが、八合目当たりで急傾斜となり、かなり息があがった方も。
やはり平日、頂上滞在者は数名のみ。無風、12月にしては極めて暖かい。 360度遮るもの無き絶景。笹子雁ガ腹摺山、三つ峠、リニアモーター実験線等がくっきり。 残念ながら富士山方向は雲が多く、登頂時には姿は殆ど見えなかった。 しかし次第に雲が切れ始め、昼食終了時までには、逆光で霞んではいるものの、なんとか全容を拝ませて頂け、登った甲斐があったというものだ。
下りは女坂を選ぶ。あまり人が通らぬのか、ところどころ崩れたまま放置されており又、後半の傾斜が急なこともあって、疲れた方々にはちょっときつかったようだ。 しかし、ステップアップ山行の趣旨どおり、一段険しい山に挑戦・完登された視覚障碍者の方が数名おられたこと、サポーターにとっても誠に喜ばしい次第であった。
以下に、S.K.さん(了解済み)からのメイルの内容を転載させて頂く・・・・・・・・
『 昨日の下界は曇りのち時より雨も降っていたようで私たちのグループは風も無く晴れ間も見える良い天気でしたね。
頂上では、富士山がぼんやり霞んで見えると言う声で私たちを天が守ってくれていると見えない眼で私は富士山を仰ぎました。
山登りは初心者の私です。上っている時はどうなるのかしらと、悲鳴を上げたくなる時もありました。 頂上に辿り着いた時の想いは、正に心底「ヤッター」でした。 上りでは、息が上がってしまい何時になったら頂上に着くのかしらと必死でがんばりました。 頂上に着いてSさんに山頂方角銘板を触らせていただいた時は本当に嬉しかったです。
久しぶりに私の人生の1ページの思い出として貴重な体験をさせていただきました。 サポーターの方々の優しい思いに下山後は熱い涙がポロリ。盲導犬のレイチェルも初めて私の手から離れての登山。 問題なくサポーターと歩く事ができて互いに嬉しさを噛みしめた思いです。
私はこの数年スキーもしていますが、登山も一つ間違えれば怪我を伴うスポーツです。 それを体験させていただくには皆さんのようなサポーターあってのぜい沢な楽しみ事です。 これからも、参加して行く事で、G1がもっと気楽に楽しめるようになりたいと思います。 どうぞ今後ともよろしくお願い致します。 心より感謝です。有難うございました。』
(M.S 記)
◆雑木林の中を登る◆ ◆もう直ぐ頂上◆
◆高川山頂上で集合写真◆ ◆かろうじて拝めた富士山◆