2015年4月 定例山行報告

金時山(1,213m)・G2 : 4月26日(日)

天候:快晴

参加: 27名(視覚障害者8名,健常者19名)

コースタイム概略 : 
新宿(7:00)→(貸切バス、東名高速経由)→足柄SA・休憩→御殿場IC→(8:30)金時神社入り口(9:10)・・・(9:40)金時宿り石(9:50)・・・(10:35)金時神社分岐(10:45)・・・ (11:15)金時山山頂(11:50)・・・(12:45)長尾山山頂(13:00)・・・(13:15)乙女峠(13:20)・・・林道分岐(14:05)・・・(14:15)乙女峠バス停(14:25)・・・(14:45)乙女駐車場(14:50)・・・ →(東名高速経由)→海老名SA・休憩→(17:05)新宿・解散

写真にカーソルをあててください。写真の説明の文章が表示されます。

◆出発前の班ミーティング◆ ◆公時神社前を通り出発◆
◆石ゴロゴロの道を進む◆ ◆金時宿り石で休憩◆
「山行の成否は七分が天気、三分が担当」とのお話ですが、どちらも満点の山行でした。
快晴の新宿を定時に出発して、新緑の箱根金時神社入口へ予定前に到着。準備、声出し、念の入った体操のあと出発。大小の石や、根っ子の上を注意して登ります。 金太郎伝説の金時手毬石の横では、「あんな大きな岩で手毬なんかできるはずがない。」とクールに解説するメンバーがいました。 金時宿り石で小休憩。高さ10mを超える大岩が真中から割けて、つっかえ棒に支えられていました。大岩の左を急登して岩の上に出て進むと、今度は大木の根っ子が山道を横切ります。 段差のある登りにも根っ子は容赦なくはびこり、足の位置を決めるのが難しくなりました。前を行くサポーターに「右の樹にからみつくように登るのだよ。」と言われ、「え、かみつくの?前歯3本治療したばかりだから噛み付けない。」とまるで落語のような会話に周囲がどっと笑います。 金時山分岐で、明神ケ岳からのルートと合流し、いよいよ急登の仕上げです。神社の階段のような長い真直ぐな坂道を登り、岩場を越えて、行く手に小屋の屋根が見えて山頂です。
金時山山頂で待望の富士山を探すと、まさしく、「頭を雲の上に出し・・・」山頂だけが初夏の白い雲の上に輝いていました。その姿は全貌が見えるよりも却って神々しさを増し、素直に拝むような気持ちになりました。 昼食と休憩。山頂は大勢の登山者で一杯でした。金太郎のマサカリを担いで写真に納まっているメンバーもいました。噂の金時娘を拝見し、記念写真を終えて、下山開始です。 山行案内に「特に金時山からの下りは道幅も狭いので左右のバランスにも注意が必要。」と書かれていたとおり、数か所の難所があり、みんなで声を掛け合いながら下りました。
乙女峠に着くと、たった5段の階段でできた小さな展望台がありました。そこから梢の向こうに見た富士山の頂きも秀峰の名に相応しいものでした。
ここから林道分岐までは石ころの多い道で、疲れた足にはとてもつらくて長く感じました。小休憩のあと、ふかふかの林道を歩き、国道を渡り乙女峠バス停に到着。 小高い丘の上にある乙女の鐘に心を残しつつ、国道沿いを少し歩き、左脇のコンクリートの道に入り急坂をどんどん下り、乙女森林公園内を抜けてバスの待つ乙女駐車 場に到着しました。 最後に、公園の「乙女ハッピーコールベル」に願いを込めて、箱根金時山を後にしました。
林の中で聞いた鶯やシジュウカラの声、路傍に咲く、すみれ、エイザンスミレ、ミツバツツジ、さくらそう、たんぽぽ、豆桜の花々、そして新緑の稜線を渡る少し冷たい風、みなさんが山行の幸せを感じた一日でした。
帰りのバスの中は、歌やオカリナで大変盛り上がり、途中少しの渋滞がありましたが、眠る間もなく新宿に到着しました。 解散時、チーフ担当が初めてのSさんに、参加メンバー全員が感謝を込めて拍手を贈り、山行の成功を祝しました。(S.N 記)
◆金時山頂上に到着◆ ◆金時山頂上で集合写真◆
◆乙女峠展望台で休憩◆ ◆乙女峠展望台で雲から頭を出した富士山を眺める◆