2014年10月 定例山行報告

一ノ倉沢遊歩道・G1 : 10月19日(日)

天候:快晴

参加: 26名(視覚障害者8名(内会友1名),健常者18名(内会友1名))

コースタイム概略 : 
練馬高野台駅(7:05)−(貸切バス)→(9:30)JR土合駅(9:50)…(10:22)マチガ沢手前休憩所(10:30)…(11:06)旧道への分岐点(11:12)… (11:40)一ノ倉沢旧道出合・昼食(12:30)…(13:20)休憩所(13:30)…(14:00)JR土合駅(14:45)→(19:00)池袋駅・解散

写真にカーソルをあててください。写真の説明の文章が表示されます。

◆土合駅前にて出発準備◆ ◆まばゆい太陽。汗も出るので衣類調整◆
◆マチガ沢出合付近の梯子を登る◆ ◆うわースゴーイ,衝立岩だ!◆
「声と肌で感じた一ノ倉の秋」
「うわー、スゴーイ!」、「最高!」、「こんな素晴らしい衝立岩を見るのは初めて!」、「超一級の景色!」などなど、感動の声が聞こえ出した時 、一ノ倉沢に着いたことを知りました。
ザックをおろし、そばの清流に両手を浸して火照ったほほにあてると爽やかな秋風が体を吹き抜けるようで、私も大岩壁を望む場所に立ったことを実感できました。
これ以上はないほど快晴の10月19日、私たち26名(うち視覚障害者8名)は3班に分かれて土合駅前から歩き始めました。
私をサポートして下さったHさん、Tさんは「朴の木の葉が生い茂っている」「重い雪で木の幹が曲がってしまっている」「マッターホルンのような美しい姿をした武能岳が見える」といった具合に道すがらの情景を説明して下さいました。 私は頭の中でそれらを思い描きながら心地よい風が吹き抜ける木洩れ日の新道を足どりも軽く歩き、傍らを流れる湯桧曽川の音の変化に一ノ倉沢に一歩一歩近づいていることを感じとっていました。
ところが、道が上り坂にかかるとそれどころではなくなりました。大小さまざまな石が立ちはだかり、木の根が道に張り出しています。Hさんから「私の足を蹴るぐらいに近づいて同じ踏み跡をたどるように。高低差はザックのサポート綱で感じとりなさい」とアドバイスされていたのですが、 いざ踏み出してみると自分の足元に神経が集中するあまり堀沢さんとの間隔は広がり放しで、自分でもわかるほどのヘッピリ腰。そんな悪戦苦闘の1時間でした。
道沿いにはブナの原生林が広がっていたのですが、私には石以外目に入るものはありませんでした。下山の時もお二人にご面倒をかけてしまいました。下り切った所でHさん、Tさんから手をさしのべ握手して下さったのが私にはことのほかの喜びでした。
帰りのバスの中で唱歌「もみじ」をみんなで合唱したことと合わせて今回の山行はとても印象に残るものとなりました。
計画から実行に至るさまざまな形でご尽力いただいたサポーターの皆様に改めて感謝申し上げます。(N.I記)
◆紅葉と衝立岩を見ながら昼食だ◆ ◆衝立岩をバックに記念写真◆
◆「真っ直ぐ歩いて,下はマチガ沢よ」◆ ◆日本一のモグラ駅探検へ◆