2014年7月 定例山行報告

越前岳(1,504.2m)・G2+ : 7月13日(日)

天候:曇り後雨

参加: 23名(視覚障害者7名,健常者16名(内会友1名))

コースタイム概略 : 
池袋駅(7:00)−(貸切バス)→(8:30)十里木登山口(9:00)…(9:15)見晴台(9:20)…(10:30)1300m地点(10:50)…(11:20)越前岳(11:50)… 富士見台(12:20)…(14:00)黒岳分岐(14:05)…黒岳頂上(14:25)…黒岳分岐(14:50)…(15:50)山神社登山口(16:00)→(19:20)池袋駅(解散)
※黒岳分岐で6名待機

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◆駐車場を出発する◆ ◆富士山を背に◆
◆木の根が多い急登◆ ◆ヤマボウシの花◆
富士山の眺望を期待しながら池袋を出発。バスは渋滞もなくスムーズに運行していった。車窓から望む空は重たい雲がなんとか雨を留めているようである。
十里木駐車場に到着し3班に分かれて、いざ出発。ホオジロやホトトギスの鳴き声に励まされながら軽く息をはずませ階段を登り見晴台に到着。今日の富士山は頭を雲に隠していた。しかし久しぶりに見る富士山との出会いに感動した。
山頂へ向かう道すがら遠くに大砲の音が聞こえてきた。自衛隊の御殿場の訓練場からのものとのこと。我々の山行を応援する祝砲かは分からないがずいぶんと張り切っていた。
越前岳の山頂への路は細い尾根を進んでいった。木の根の張り出したところや、大小の岩の隙間を歩く足場の少ないところ、赤土の見えて滑りやすいところなどがあり苦労するが様々な課題と思えば逆におもしろいと感じた。 越前岳の山頂からは富士山は望めなかったが裾野市の町並みやその奥に海も眺望できた。山頂付近にはヤマボウシの花が咲いていた。
お昼をおいしく食べたあと、山頂を後にすると間もなくガスが出始める。葉の表面に水分を蓄えた天然のマイナスイオンはスギヒラダケなどのキノコにとってはとても住みやすい環境のようだ。 メンバーが様々なキノコを見つけてはこれは毒キノコ、これは食べられると教えてくれた。山あじさいも豊かな湿度を喜んでいた。馬酔木の木の螺旋を描き伸びていく様子は生命力のたくましさを感じた。
しばらく行くと富士見台に到着したここは50銭札の富士山の撮影地とのこと。しかし天気のせいか、富士山は望めなかった。ぽつぽつと降り出していた雨が本降りとなり、ついにカッパを着る。 下り坂では段差が大きく両手をついて体を落とすところ、木の根がむき出しになっているところ、鉄ばしごを下るところなどもあり雨はさらに山行の難易度を難しくしていった。 前に来たときよりも土が流れてしまい山が荒れているとのこと寂しい様子を見せるメンバーもいた。
黒岳への分岐点にて各班が合流して小休止の後、数名を残し、黒岳に出発。直後は高低差が強く、階段も急で大丈夫かなと思う部分もあったが、あっけなく山頂へ到着。 山頂はこんもりとした広い広場になっていた。分岐点に戻りさらに下山をして山神社のお社に本日の無事の山行に感謝をしつつ山行が終了。
帰りのバスではみなさんの感想や山の歌などを聞きながら楽しく過ごしました。
(K.M 記)
◆越前岳山頂での集合写真◆ ◆シモツケソウの花◆
◆黒岳山頂での集合写真◆ ◆滑る道に難儀する◆