2014年2月 定例山行報告

硫黄岳(2760m)・G3 : 2月22日(土)〜23日(日)

天候: 両日とも快晴

参加: 22名(視覚障害者7名,晴眼者15名)

コースタイム概略 : 
22日 茅野駅−(送迎車)→夏沢鉱泉(13:10)・・・(14:40)オーレン小屋(15:05)・・・(16:00)夏沢鉱泉
23日 夏沢鉱泉(7:10)・・・(8:10)オーレン小屋(8:20)・・・(9:00)夏沢峠(9:15)・・・2600m地点で撤退・・・夏沢峠・・・(12:00)夏沢鉱泉−(送迎車)→茅野駅・解散

写真にカーソルをあててください。写真の説明の文章が表示されます。

◆雪上車で夏沢鉱泉に向かう◆ ◆1日目オーレン小屋まで足慣らし◆
◆オーレン小屋前で長谷川さんを胴上げ◆ ◆宿舎・夏沢鉱泉前で集合写真◆
記録的大雪にみまわれ、数日間、不通になっていた中央本線が全線開通したのは山行の二日前。 運転再開を、まだかまだかと待ち望んでいたので、良かった、これで予定どおり硫黄岳に登れるとホッと胸をなでおろしたのでした。
そして、当日の朝8時に新宿駅を出発したスーパーあずさ5号は定刻どおり茅野駅に到着。 よく暖房のきいた車両からホームに降り立つと、冷えた空気がピリッと心地よく、雲一つない青空が広がっていました。 やった!すばらしい登山日和だ! 昨年末、入会したばかりで、期待と不安の入り交じったまま参加した初めての定例会山行は、こうして幸先の良いスタートをきりました。
さて、今回の山行では初めて体験したことが幾つもありました。その一つが山小屋「夏沢鉱泉」から迎えに来てくれたキャタピラ装備の雪上車。 ゴトゴト多少振動はあるものの雪道を確かな足取りで登る雪上車は逞しく、車窓からの眺めを楽しんでいるうちに、無事、山小屋に到着したのでした。
何と、そこは既に標高2050メートル。こんなにラクして良いのだろうかと戸惑うほど快適な山旅でした。
二つ目は寒さに震えながらの天体観測。夜空に瞬く「冬の大三角形」や「冬のダイヤモンド(大六角形)」を見つけることができ、美しい六つの一等星は、まるで私たち六つ星山の会を歓迎しているかのようでした。
二日目の硫黄岳登山では、厳冬期の八ヶ岳ならではの縮みあがるほど冷たい風も体感しました(7:00の夏沢鉱泉△14℃)。 前日、踏み固めておいた雪道は程よくしまり快調に歩みを進めたのですが、稜線に出て森林限界を過ぎると、やはりここは八ヶ岳。 激しく舞い上がる雪煙に行く手を阻まれ、登頂は断念せざるをえませんでした。 その代わりに下山の途中ピッケルワークやラッセルの練習という有意義な時間を持つことができ、改めてベテランメンバーの技術の高さと層の厚さを感じました。
また、H夫妻の結婚を祝う会では、シャンパンでの乾杯とケーキ入刀というステキな場面にも立ちあえ、お二人の幸せをお裾わけしていただきました。
そして、山小屋の美味しい食事やお風呂、北アルプスを一望できる眺めも素晴らしかったです。
このような充実した二日間を、楽しく和やかで、かつ頼もしいメンバーと共に過ごせたことは永く私の記憶に残りそうです。
担当、そして参加のみなさま、大変お世話になり、ありがとうございました。 安心安全なサポートができるよう、これから自分自身の登山のスキルも高めていきたいと思っています。 また、ご指導を、よろしくお願いします。
(T.W 記)
◆H夫妻結婚祝いの一こま・ケーキ入刀◆ ◆強風の中、硫黄岳の頂上を目指し登る◆
◆夏沢峠で集合写真◆ ◆雪の斜面でラッセル訓練(雪遊び?)◆