2013年12月 定例山行報告

忘年山行 羅漢山(G1−)、鐘撞堂山(G1)、陣見山(G2)
 : 12月8日(日)

天候:晴れ

G1マイナスコース 羅漢山(210m)

参加: 10名(視覚障害者2名,晴眼者8名(内会友2名))

コースタイム概略 : 
寄居駅→(タクシー)→(14:00)少林寺・・・(14:40)羅漢山頂上・・・(15:30)少林寺・・・(16:05)かんぽの宿

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◆少林寺で集合写真◆ ◆赤子を抱く羅漢様に触れる◆
忘年山行G1マイナスは、参加者からの熱いご要望で追加計画された、足に優しいコースです。
11時40分ごろ、集合時間よりも若干早めに池袋組参加者9名が参集。予定通り12時発の東武東上線に乗り込んで、山行がスタートです。 ちょうどお昼時の出発でしたので、車内で昼食をとり、小川町で乗り換えて、無事に13時半に寄居駅到着となりました。
寄居駅では、合流メンバーの1名が出迎えてくれ、無事10名全員がそろいました。
青空の寄居からはタクシー2台に5人ずつ分乗し、10分ほどの乗車で、紅葉もまだ残っている山あいに静かに佇む曹洞宗寺院「少林寺」に到着しました。
人影もなく、駐車スペースはガラガラ。境内の広場で準備運動と声掛けをし、記念撮影をして14時にウォーキングをスタートしました。
この少林寺で有名なのは、表情豊かな五百羅漢です。少林寺に向かって左に入る山道には、高さ50cm前後の石像がずらりと並んでいます。 居眠りしているのや、片膝を立てているもの、見ざる言わざる聞かざるのポーズの3体とか、赤子を抱いたもの、ほっぺに手を当てているもの、実に様々な表情で、楽しませてくれました。 足元にいる羅漢さまは、触って楽しんだりもしました。 面白い羅漢を見てはストーリーを考えたり、友人に似た顔の羅漢を探したり、短いながらもにぎやかな登りになりました。
頂上手前では、鐘撞堂山を越えてきたG1コースの皆さんとすれ違ってご挨拶もできました。
14時40分に羅漢山頂上に到着すると、開けた場所でUさん、Kさん企画のお汁粉タイムが始まりました。お湯をわかし、Kさんが焼いてから冷凍するという下準備をしてくださったお餅を温め、同時に甘い香りのお汁粉ができあがりました。 と、その時通りかかった女性お二人も引き留めて一緒に、あったかくてあまぁいお汁粉をいただきました。 締めに熱いお茶も入り、至れり尽くせりのおやつタイムになりました。ご馳走様でした!
さて、下りはもう一つのルート、千体荒神石碑の並ぶ道をとりました。落ち葉の積もる滑りやすい足元でしたが、傍らに切れ目なく続く荒神(こうじん)という石碑群に見守られて、15時30分無事下山となりました。
G1のパーティとはだいぶ前にすれ違ったので、少々急ぎ目で宿へ向かい、あわただしくお湯につかり、忘年会会場へ急いだのでした・・・というわけで16:05に宿に到着。
G1マイナスも怪我なく終了しました。お疲れ様でした。
(K.Y記)
◆羅漢山頂上で汁粉がふるまわれた◆ ◆宴会で新人の紹介◆

G1コース 鐘撞堂山(330m)

参加: 34名(視覚障害者10名,晴眼者24名(内会友13名))

コースタイム概略 : 
寄居駅(10:30)・・・(11:00)八幡神社(11:10)・・・(11:30)八幡山(11:40)・・・(13:00)鐘撞堂山(昼食)(13:40)・・・(14:00) 羅漢山分岐・・・(14:20)羅漢山(14:30)・・・(15:00)少林寺(15:10)・・・(15:40)かんぽの宿

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◆車道を歩き八幡神社に向かう◆ ◆鐘撞堂山頂上で集合写真◆
鐘撞堂山への忘年山行へ参加させて頂きました。
少し寒さを感じる初冬の朝でしたが、寄居駅へ到着する頃には陽の温もりが感じられる、絶好の忘年山行日和となっていました。
本日は会友、ボディーワークスの方を含め34名の大所帯、初参加の方もおられMさんより事前にサポート講習を実施して頂きました。
寄居駅より鐘撞堂山を目指して出発する、車道を歩く事になるので注意が必要なところです。
里山の風景を見ながら歩くと間もなく八幡神社の参道と鳥居が見られ、登山道の入口となっています。 登山道は急登のうえ岩がゴロゴロし滑り易い、視覚障害者の方には歩きにくい道です。 しばしの頑張りで八幡山へ到着します。平坦な感じの場所ですが紅葉の名残りに里山を感じることができます。
登山道は緩やかな登り下りを繰り返しながら登って行きますが、皆さんのんびりと陽だまりハイクを楽しんでいる様でした。
山道で見かけた赤紫色の実が皆さんの目を楽しませてくれます。Mさんに聞きますと『ムラサキシキブ』との事です。 花の名前には疎い私ですがなぜか印象に残った花でした。登山道の脇には「カタクリの花自生地」の標識が多数有り、春の開花時にも楽しめる里山と感じました。
鐘撞堂山はまだ?山道に慣れない視覚障害者の方は疲れが出てくる頃です。 頑張って登ると展望台が望まれやっと鐘撞堂山です。戦国時代は鉢形城の見張り場で敵を発見した時は鐘を打って合図をしたという事です。
頂上の広場には鐘が備えられ皆さん鐘を鳴らして「頂上到着!!」。山頂の展望台からは低山にもかかわらず関東平野が見渡され奥武蔵の山々が初冬の空に映えていました。
頂上広場で全員で「ハイポーズ」記念写真の後、皆さん思い思いの場所で昼食です、Mさんに頂いた茸の煮物「おいしかった」です。
昼食後頂上より急な階段状の下りに気をつけ羅漢山へ。本日は皆さんお待ちかねの「忘年会」が待っているせいか歩みが快調です。 紅葉の雑木林を楽しみつつ下ると羅漢山への分岐が有り最後の登りとなります。
木々に囲まれた羅漢山は碑文が建立されており仏像と羅漢像に囲まれた静かな山頂でした。
羅漢山より少林寺に続く山道には513体の羅漢像が祀られ喜怒哀楽のゆたかな表情に皆さん癒されたようでした。
陽だまりの里山と羅漢像に癒されたハイキングは少林寺で解散しました。かんぽの宿に向かう途中思いがけなく、SLの汽笛を聞き懐かしさを感じました。
山行リーダー、忘年会幹事の皆さん大変ありがとうございました。
(H.S記)
◆山道の脇にたたずむ羅漢像◆ ◆六つ星のAKB◆

G2コース 陣見山(531m)

参加: 22名(視覚障害者7名,晴眼者15名(内会友1名))

コースタイム概略 : 
樋口駅(9:50)・・・(10:00)野上下郷石塔婆見学(10:10)・・・(11:20)榎峠(11:35)・・・(12:10)陣見山山頂手前(昼食)(12:45)・・・(12:50)陣見山(12:55)・・・大槻峠(13:35)・・・(14:00)虎ヶ岡城址(14:10)・・・(15:05)かんぽの宿

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◆日本一の板石塔婆を見上げる◆ ◆陣見山山頂手前で昼食◆
秩父鉄道樋口駅を降りてJA樋口で声だし、荷物チェック後出発。
10分ほど歩いて野上下郷石塔婆(のがみしもごういしとうば)を見学。 この石塔婆は日本一の大きさで、高さ5m、幅1m、国指定の史跡。 日本で言う卒塔婆は、仏塔を指すインドのサンスクリット語の「ストゥ−パ」という言葉が語源になっているそうで、視覚障害者は石塔婆に触れて大きさを確認する。
しばらく車道を歩いて行くと道筋にナンテンの実がぎっしり真っ赤に色づいている。ナンテンは冬に実が成り、難を転じることから縁起物なので立ち止まって触れてみる。
さらに舗装された林道を歩き、いよいよ登山道に入る。雑木林の稜線をしばらく登ると林道と交差している榎峠だ。
再び登山道に入り杉林を抜けてしばらく登ると陣見山山頂の電波塔が見えて、山頂手前の鉄塔のあるところで昼食。
冬の陽射しが暖かく昼寝したいくらいだが、宴会が楽しみなせっかちな会員から出発の声が上がり、その場を後にして山頂で記念撮影。 陣見山の山名の由来は、戦国時代、物見の兵が山頂から敵方陣地を見下ろしたことから「陣見山」と呼ばれたそうだ。
陣見山山頂を出て相変わらず登ったり下りたりのうねる稜線を辿り、冬枯れの雑木林を進むと標高337mの虎ヶ岡城址跡。 ここで最後の休憩。
いくつピークを越えただろうか?数えるのも面倒臭くなり、もう下るだけと思ったら、さらにいくつかピークを越えて、丸太で階段状の急坂を50mほど一気に下る。 階段は枯葉が乗っていて滑りやすいので慎重に通過し、さらに枯葉の急坂を下ると雑木林の登山道になり、右手眼下に秩父鉄道が見えてくる頃、正面にマンションのような立派な建物が現れる。 まさかこれが「かんぽの宿?」と思いきや、車道に出ると案内板があり目的地に到着。
誰かが「人生山あり谷あり」と言って歩いていたが、今回の頂上はもしかしたら「かんぽの宿」だったかもしれません。 皆さんお疲れ様でした。
(Y.H記)
◆陣見山山頂で集合写真◆ ◆宴もはてて最後のエール◆