2013年8月 定例山行報告

富士山(3,776m)・G3 : 8月25日(日)〜26日(月)

天候:1日目 曇時々雨  2日目 晴れ後曇

参加: 28名(視覚障害者9名,晴眼者19名)

コースタイム概略 : 
1日目
新宿駅(7:50)=(9:13)新松田駅(9:30)→(10:50)須走り五合目(11:55)・・・(13:25)新六合目・長田山荘(13:40)・・・(14:30)六合目・瀬戸館(14:40)・・・(16:00)七合目・大陽館(宿泊)
2日目
七合目・大陽館(3:10)・・・(4:00)本七合目・見晴館(4:10)・・・(4:40)八合目・江戸屋(4:50)・・・(5:10)御来光・・・(5:20)本八合目・胸突き江戸屋(朝食)(5:55)・・・(6:15)八合5勺・御来光館(6:25)・・・ (6:45)9合目・・・(7:30)頂上・久須志神社(7:50)・・・(8:40)本八合目・・・(9:10)八合目・江戸屋・・・(10:00)七合目・大陽館(10:15)・・・(11:05)砂払い五合目(11:10)・・・(11:40)須走り五合目(12:00)→ (13:00)御殿場駅(13:43)=(14:18)松田駅・・・新松田駅(14:34)=(15:57)新宿駅・解散

写真にカーソルをあててください。写真の説明の文章が表示されます。

◆1日目、須走り五合目を出発◆ ◆樹林帯を抜け低潅木帯の中を進む◆
◆宿泊場所・大陽館に到着◆ ◆2日目、夜明け前に宿舎を出発◆
日曜日早朝のJR新宿駅南口は、おそらく徹夜で遊んだのであろう若人達で満ちていた。
A幹部が若干?遅れたものの(笑)予定の20名全員集合。小田急「新松田駅」で8名と合流の上、 定期特急バスにて新五合目・須走口(静岡県小山町・標高1,980m)へ向かう。 車中爆睡組にとり一時間半ノンストップ貸切状態というのは願ったり叶ったりであった。
須走口には山荘が二軒あり、屋外屋根付きベンチ休憩所にて、昼食。 お茶が出たので、何か注文せねばならぬとの雰囲気を感じつつも、知らぬ顔の半兵衛を決め込み各自持参の食料を摂る。 しかし、気の小さい小生はたまらず、デザートとしてソフトクリームを注文。 他にはお汁粉を頼んだ方、約二名。もう一軒の休憩所利用組は、明確に注文を要求されたらしい(笑)。
11時50分:出発。しとしと降り続ける雨の中、とりかぶと・ふじあざみ・ほたるぶくろ等を愛でつつ、樹林帯をゆっくりペースで進む。 雨天・日曜日・須走コースとて、登山者の数は極めて少ない。六合目近辺では青空が垣間見えるほどに回復し、晴天を期待したが、その後再び悪化。 本降りの中、16時:七合目「大陽館」(敢えて点を省略。濁り無き太陽とのこと。 標高3,090m)。高度順化に苦しまれたAさん、初の3,000m到達に大感激。足の痙攣に悩まされたIさんも程無く到着。 皆で手を叩いて喜びあった。
一人、半畳の割り当てと、シーズン中としてはゆったりした寝床。日程・コースの選定、大正解であった。 トン汁お代りし放題・特製ハンバーグの夕飯は文句無かったが、350ml缶ビール・735円はボリ過ぎというものである。 須走口ルートは山小屋が少なく競争が無いゆえの価格らしいとのことだが、勿論、飲まずにはいられない。 日本一高い?缶ビールの味は、これ又格別であった。
七時過ぎには寝てしまったため、11時頃目が覚めてしまった。 英語がところどころに出て来るかなり長時間しゃべり続けの方とか、流行語「じぇじぇ」が混ざってた方とか、珍しい寝言が聞けた(笑)。
うつらうつら寝たり覚めたりの後、三時過ぎに山荘を出る。 「北へ向う 船乗りのごとく 北極星 目指し登るは 富士七合目」 冬の銀河・オリオンが見送ってくれる。 有難いことだとまだ出てこぬお天道様に感謝した。ヘッドランプの列が、北極星の方向を目指す光景は、ロマンチック且つ心を震わせるものであった。
「オリオンと 別れ惜しめば 東方の 雲海の果て 焼け始めけり」 西に沈まんとするオリオンが別れのエールを送ってくれると、日輪の出番である。 五時十分:八合目・下江戸屋を過ぎたあたりでのご来光。やはり何物にも替え難い。 雲の切れ目をかいくぐった光が手前側の雲に反映したのか、今まで見たことのない赤色の輝きが現れており驚嘆した。
七時:山頂は寒かった。日陰の崖には地下水による「つらら」が垂れ下がっていた。 シーズンも最終段階。今期は、もう閉めましたとの売店もあった。 「富士山頂・浅間神社奥宮・交通安全」と記されたお守りをマイカー用に求め、無事登頂を感謝の参拝。 信仰心などまったく持ち合わせてはいないが、かくなる状況では手を合わせるご都合主義なのだ(笑)。
八時頃:下山開始。夏休み最終週の日曜日にかけて、お父さんがサービスしてくれているのであろう。 小学生を連れた家族が目立った。殆どの子が元気一杯なのだが、七合目あたりで、べそをかきつつ登ってくる女の子を見かけた。 山頂までたどり着いてくれればいいがなぁ、無理かもなぁと想いつつ「がんばってねぇ」と声をかけると、すすり泣きの声がより大きくなってしまった(泣)。
「砂走り」は前日の雨で湿っているため、砂埃が舞い上がることは無いが、その分ずぶずぶとめり込み効率が悪い。 後で知ったのだが、予定のバス出発時刻が迫っていると鬼の?Kさんの判断で、半ば駆け足。 視覚障碍者グループが健常者グループを追い越してしまうという恐ろしさ。 11時40分:須走口。バス出発まで20分を残しての、余裕の帰着であった。 ゆえに土産も缶ビールも買えた。鬼様のお蔭である(笑)。
御殿場行のバスには「六つ星山の会様」との張り紙が・・・増便し、貸切にしてくれたのだ!この会社、気に入った。
16時:新宿での反省会(15名参加)皆、良く飲む!今回が初登頂の者は、小生を含め四名であった。 下山時に組ませて頂いた超健脚のMさんは3回目との事、流石である。 元気一杯の皆さんと違い、疲労困憊の小生は、こっくりさん気味であったこと、内緒である。
翌朝、太股がぱんぱん、かなりの歩行困難。フルマラソン後よりひどい(泣)。小生にはG3は無理なのかも(笑)。
担当の皆さま、参加各位には心より感謝申し上げる次第です。有難うございました。
M.S.記
◆御来光。手前の雲が赤く燃えている◆ ◆頂上を目指し9合目付近を登る◆
◆もう少しで頂上◆ ◆登頂成功!!頂上で集合写真◆