2012年12月 定例山行報告

忘年山行・G1〜G3 : 12月9日(日)

天候:晴れ

全体参加: 73名(視覚障害者20名,晴眼者53名(内会友19名))

Aコース:竹寺(490m)〜豆口峠(582m)・G1
参加: 30名(視覚障害者9名,晴眼者21名(内会友10名))
コースタイム概略 :飯能駅(8:22)→小殿(9:40)・・・(10:15)鉄塔下(10:25)・・・(11:00)分岐(11:05) ・・・(11:15)竹寺(12:00)・・・(12:55)豆口峠(13:00)・・・(13:30)中間点(13:40)・・・(14:00)名栗車庫(14:30) →飯能駅

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◆鉄塔付近を登る◆ ◆「茅の輪」をくぐって◆
今回はG1コースだが、きつい登り・下りがあり、ややハードなコースだった。
バスを下りて、すぐ、急な登りが始まった。所要時間を通常の1.5倍と見て、 杉木立の中をゆっくりとジグザグに登る。 鉄塔の下で一休み。眼下に村が見える。
急な道を更に登り、尾根上へ。「きつかった」との感想も。ここからはゆっくりした下 り。前方に竹寺の屋根が、右はるかに東京方面の市街地が望める。
竹寺は紅葉が真っ盛り。赤いもみじが日差しに映えてたいへん美しい。
標高490mの竹寺は857年の創建と言われる。本尊は牛の頭を持つ「牛頭天王 (ゴズテンノウ)」、本地仏は「薬師如来」。神仏習合の姿を今に残す東日本唯一の遺 構である。
その他、境内の聖観世音の御堂は石神井公園付近からはじまる武蔵野観音 の三十三番・結願寺でもある。また、ここは奥武蔵俳句寺としても、3000−50 00円の精進料理が食べられるお寺としても有名(予約制)。
私達は昼食後、境内を散策。本殿登り口の鳥居前に設けられた「茅の輪(チノワ)・ 直径2m・藁製」をくぐって心身の清浄を願った。
見物後、ほぼ平坦な道を豆口峠へ。
峠から名栗車庫への最初の20分は急でざらざらと滑り易い道を下ったが、 皆、サポートが上手で、無事林道まで下りることができた。
途中、カモシカに出会ったことも付記したい。
(T.T 記)
◆全員集合◆ ◆下山道に現れたカモシカ◆


Bコース:棒ノ折山・岩茸石まで(730m)・G2
参加: 28名(視覚障害者7名,晴眼者21名(内会友9名))
コースタイム概略 :飯能駅(8:10)(貸切バス)→(8:45)さわらびの湯バス停(9:10)・・・ (10:05)495mピーク(10:15)・・・(11:30)林道交差(720m)・昼食(12:05)・・・ 岩茸石(12:25)・・・(12:50)林道交差(550m)(13:00)・・・登山口(林道430m)(13:30) ・・・(14:15)名栗川橋バス停(14:40)→飯能駅(15:20)

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◆杉林の中の急登を登る◆ ◆林道脇駐車場でランチタイム◆
天気も良く、暖かくて絶好の登山日和になり、皆元気よく出発したが、廻りの景色はあ まり変化がなく、手入れの行き届いた杉林が続く。
1回目の休憩ポイントまでは、登山道が荒れていて歩きにくいところも有ったが大過 なく通過した。
ここで、前と後ろのサポートを交代して後ろのサポートに回って前を歩くIさんの歩 き方を見て感心した。足首と膝を上手に使って歩いていた。聞けば、スキーをやってい るとのこと。先ほどまで、私を引っ張ったりしたのは、私のサポートが下手だったから か?
途中、体調を崩して引き返す人もいて、棒ノ折山頂上を往復するのは時間的に厳しい と判断されて、それを割愛することになった。
そこで、2回目の休憩ポイント(車道脇の駐車場)で昼食をとった後、岩茸石まで行 きそこから下ることになった。
岩茸石も難なく通過して、少し急な登山道を注意しながら下る。やがて、沢沿いの急 な滑りやすい坂道になり、2〜3箇所更に注意してあるいた(危険と言うほどではなか ったが)
その後、林道に出て歩きやすくなり、程なく目的地についた。
今回の山行は特に緊張するような処もなく、また、綺麗な杉林以外見るものも無かっ たが、それだけに、ひたすら楽しく歩くことができた良い山行だった。
(H.K 記)
◆棒ノ折山頂上をバックに集合写真◆ ◆本日の最高地点岩茸石に到着◆


Cコース:周助山(436m)・G3
参加: 15名(視覚障害者4名,晴眼者11名)
コースタイム概略 :飯能駅(8:00)(貸切バス)→河又・名栗湖入口バス停(9:00)・・・ 尾須沢鍾乳洞入口・・・尾須沢鍾乳洞(9:20)・・・(9:55)楢抜山分岐(10:00)・・・仁田山峠(巡視路分岐)(10:15) ・・・(10:35)47号鉄塔(10:40)・・・(11:40)ノボット(登戸)・昼食(12:15)→周助山(12:30)・・・ 原市場中学校バス停(13:10)

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◆山行風景(急登風景)◆ ◆休憩中の風景◆
事前の情報によりますと、前半はかなりの急登がありますとか、後半は登山道がな く“藪漕ぎ”も楽しめますとか、コースタイムが6時間のところを5時間で行動しな いと飯能へ戻るバスには間に合いませんということで相当の覚悟をしてスタートしま した。
 歩き始めて直に尾須沢鍾乳洞入口の道標があり、鍾乳洞までの道を辿ります。ここ までは登山者以外でも鍾乳洞に訪れる人がいるようで道は整備されています。また付 近は岩場のゲレンデとなっていて、当日もクライミングに来た人がいました。
しかしそこからは、立ち止まると後戻りしてしまうような急登で楢抜山の分岐まで登り、 その先にも300m登って、300m下るような登下降があったりして、とても標高 500m程度の尾根歩きとは思えない様子でした。
それでもいくつかのピークの間にはなだらかな散歩道もあり、一般登山道を離れて巡視路 (作業道)に入ってからも道はしっかりしていました。
スギ・ヒノキなどの植林と一部自然林の樹林帯で見通しはあまりききませんが、人の気配が 少ない(反対方向から来た10人ほどの登山グループにあっただけです)山道を気分よく 進んで行きました。
47号鉄塔のあたりで昼食休憩の予定でしたが、この時点ですでに1時間ほど早く行動 していたため、ノボット(地図にはカタカナで表記されていますが、「登戸」の漢字が 当てられていました。)まで行ってから昼食ということになりました。
ところで休憩時間はたっぷりあったのですが、食べ終わると誰からともなくザックを背負い、 出発の準備が整ってしまいました。風はないのですが気温が低く、いつまでもこんなところに いたら風邪をひいてしまうとか言いながら、早く歩きたいというのです。
次のピークである周助山はあっという間に通過し、最後の分岐でも期待された藪漕ぎ方面には 進まないで原市場中学校前に1時ちょっと過ぎに着きました。
下見で7時間かかったというコースを4時間ほどで歩いたことになります。
忘年会会場に予定の2時間前に到着して他のコースの方から羨ましがられたのも、 天気に恵まれて風や雨の心配がなく、ほとんど尾根通しの道で歩き易かったこと、下 見のお陰で道に迷うようなこともなくスムーズに行動ができたことによります。
結果的にですが時間に余裕ができたので、途中で鍾乳洞を見学したり、楢抜山を往復して 時間調整することも可能だったのではというのが反省点です。
◆集合写真◆ ◆立ち休憩◆