2012年4月 定例山行報告

第7回サポート講習会・相模嵐山(406m)・G1+:4月22日(日)

天候:曇り後雨

参加: 51名(視覚障害者17名(内会友4名),晴眼者34名(内会友11名))

コースタイム概略 :9:10相模湖駅集合・・・9:23相模湖畔・講習会10:50・・・11:10嵐山登山口・・・12:02嵐山頂上・昼食12:50 ・・・14:45国道413号線・・・15:08プレジャーフォレスト前バス停・・・15:40相模湖駅・感想発表会後解散16:00 

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◆相模湖畔公園での講習会 まず班毎にミーティング◆ ◆春の気配を感じながら相模嵐山頂上に向かう◆
今日の天気は、曇りのち雨との予報。西日本方面はかなり激しい雨との事だが、関東に雨が降ってくるのはいつごろとなるのだろうか。せめて晴れているうちに頂上に着いて、昼食をと願う。
曇天の相模湖駅前には元気な顔、顔が揃って、今日は51名という多くの参加者が集まった。
今年も東ハイやバンバンクラブなど会友の皆様のご参加を戴いている。
班体制を組んで、講習会場の相模湖畔に向け出発。 相模湖畔の売店の多くは日曜なのに閉まっているが、湖畔には家族づれやボートレースの練習の学生の姿も見える。
例年ならばまだ桜が楽しめる時期のはずだが、道路わきの桜はすっかり散ってしまっていた。しかし相模湖対岸の山桜は鈍く山肌を染めている。
今年はハンドマイクを使用したので、講師の声がよく通る。
担当者挨拶に始まり、参加者全員の声出し。それから各班に分かれて、山行における基本集団となる各班内の個人情報交換を行う。
サポート紐のザックへの取り付け方の指導に続いて、視覚障害者を中に挟んだ三人のモデルの歩行を参考に、全員が本日の組み合わせ編成で、小橋を渡ったり、飛び石を越えたり、細い石段道を歩く実習を行う。
講習を終え、さあ、いよいよ本番の登山開始。相模ダムの傍を通り、東海自然歩道に沿って歩く。
登山口からいきなりの急登。まだ新緑には早いようだが、スミレやマムシ草が咲いて、春の訪れを感じる。
嬉しいことにお天気がもってくれ、12時に先頭組は嵐山頂上に到着。頂上は山桜の花びらが敷き詰められて、さながら相模織りの絨毯か。
最後尾の頂上到着は、12時15分。楽しい昼食となった。
嵐山は間の山(あいのやま)が本当の名前だそうで、なだらかな山容と山肌を彩る美しい落葉広葉樹林が織りなす景観が京都の嵐山に似ているということで、この名が付いたのだという。
40〜50分の昼食休憩を終え、下山に移る。
若葉も萌え出している樹林の間を抜けていると、心配していた雨がポツリポツリと降り出した。
丸木橋の渡り方の指導を受け、恐る恐る足を出すパーテー、ずんずん渡るベテラン組。
無事に全員渡り終えたが、三人の方が途中足を痛めたようだ。
本格的な雨となって、雨具やザックカバーを装着。例年ならばプレジャーフォレスト(ピクニックランド)が見える辺りの空き地で反省会を行うのだが、今日は雨で中止。
すぐに国道へ出て、バス停へ向う。バス待ちの人達を残して、歩き足りない十名近くは駅に向って歩き出す。
相模湖駅で全員集合し、屋根のある通路で、今回新しく参加された方々がそれぞれに感想を語る。
山の装備を整えて再チャレンジをと意気込む方、どういう情報をどう伝えたらいいのかとの課題が残ったと語る人、伴走経験はあるが山はちょっと違ったと述べる人、楽しかったまた参加したいと喜びを語る方、 加齢故にサポートは難しかったが元気を得て頑張りたい、癒されたなどなど、それぞれに感想を述べて戴き、雨降る中4時前自由解散となった。
(S.A記)

(感想文)
初めての山歩き。
目を悪くして、十数年たちますが、山登りが出来るなんて、思ってもいませんでした。
六っ星山の会は、同じ市内に住む人に紹介されました。それは、裏磐梯のスノーシューでした。
そして今回、2度目の山行です。
当日は、あいにくの天気でしたが、土の坂道を歩くことが出来ました。本当に久しぶりの土の感触です。目を悪くしてから、急な勾配のある道は、歩いたことはありません。
考えてみれば、不思議なことですが、障害者にとっては、それが当り前なんですね。
私の行動範囲は、市街地だけでは無くなり、これからどんどん広がります。やがては、海中ですか(笑)
最後に、当日お世話になった方々、ありがとうございました。
(M.H記)
◆山桜を敷き詰めた相模嵐山頂上で集合写真◆ ◆新人さんもベテランも一生懸命に実地でサポート講習◆