2011年4月 定例山行報告

相模嵐山・サポート講習会(406m)・G2 : 4月17日(日)

天候: 晴れ

参加: 49名(内会友18名)(視覚障害者10名,晴眼者39名)

コースタイム概略 :
JR相模湖駅 − 相模湖畔 − 嵐山頂上(昼食) − ピクニックランド =(バス)= JR相模湖駅 

写真にカーソルをあててください。写真の説明の文章が表示されます。

視覚障害者をサポートして登る新入会員。 ◆頂上直下を下る。◆
春らしい陽光に輝く相模湖畔で講習を受け、温かな春の陽だまりにちらほら散り掛かる街道の桜並木を歩いて、嵐山へ向かいました。
急坂も元気に乗り越えて頂上で昼食。
下りにはいくつか手すりのない橋にはロープを張っての歩行訓練も無事に終え、初めての参加者からの感想を聞き、その後バス組と歩行組とに分かれて相模湖駅へ。
無事に、また実り多い講習会となりました。

(以下、新入会員・Tさんの感想文)
<初めてのサポート体験>
会社を退職し2年になりますが、退職後 新聞でサポートが不足しているという記事が目にとまりました。
今後やるのはなるべく未経験の事のほうが興味をもって新鮮な気持ちで取組めるのではと思っていましたので、微力ながら少しでもお役に立つことができればと思い入会することにしました。
一度体験してからのほうが良いかと迷ったのですが、体験の前にとりあえず入会しました。
そして 相模嵐山のサポート講習会が、私にとって六つ星の山行への初めての参加になりました。
新宿に集合したとき顔を合わせたことのない方ばかりで少し不安でしたが、隣にいらっしゃった視覚障害者のAさん(女性)に声を掛けたところ、行きの車中から登山開始の声出しのときまで、「視覚障害者は、サポートをしているときの晴眼者の微妙な動きで行く方向や段差を感じることができる」ことなどを気さくに教えて頂き大変参考になり、また 緊張感が少しやわらぎました。
いよいよ講習開始で、相模嵐山の山頂をめざして出発です。
最初にサポートに付いたYさん(男性)はベテランの方で、「何も心配しないで普通に歩いて下さい」と言って頂き、ここでも少し気が楽になりました。
実際にサポートをしてみますと、最初はぎごちなくてコースの状況説明が的確にできず、声を出して素早く的確に説明することの難しさを感じました。
Yさんには大変ご迷惑をお掛けしたかと思います。
下山ではOさん(女性)をサポートしましたが、下りもサポートが難しく感じられました。
途中、橋の渡り方や狭い山道の歩き方についてサポートの仕方を実際に経験し、安全にサポートするにはどうするかを、少しですが知ることができました。
また下山途中Oさんにはサポートをされる身となって色々と話をして頂き、こういうことに気をつけなければいけないのかと参考になりました。
また気さくに色々と会話ができて、若い方の気持ちを知ることもできました。
今回は視覚障害者の方々の前向きな明るい気持に、私の方が逆に元気をもらいました。
今後はザックを通して背中越しに気持ちが伝わる様にサポートをしていきたいと思います。
初めての体験で普段の山行より数倍疲れを感じましたが、皆様の素晴らしいパワーに驚かされ、楽しい経験が出来たことを大変うれしく思っています。
また解散後、新宿で飲み会にまで参加させて頂き有難うございました。
◆明るい竹林の中を進む一行。◆ ◆視覚障害者をサポートして小橋を渡る緊張のひと時。◆