1996年山行報告
1月28日(日) 一般コース 鎌倉アルプス 天 候: 晴れ 山 域: 三浦半島 地 形 図: 戸塚、鎌倉 標 高 差: 140m 歩 程: 3時間 参加人員: 視覚障害者17名、晴眼者32名、計49名 コ ー ス: JR北鎌倉駅から徒歩、明月院前、大平山、瑞泉寺、鶴岡八幡宮、JR鎌倉駅 感 想: 穏やかな早春の陽光をいっぱいに受けて気分は爽快。標高200mにも満たない散策コースと紹介されているが、 段差のかなり大きな箇所がいくつかあり安心して歩けるほどではなかった。 1月28日(日) 特別コース 棒ノ折山(969m) 天 候: 晴れ 山 域: 奥多摩 地 形 図: 原市場 標 高 差: 809m 歩 程: 5時間15分 参加人員: 視覚障害者8名、晴眼者22名、計30名(内会友3名) コ ー ス: 西武線飯能駅からバス、河又名栗湖から徒歩、岩茸石、権次入峠、棒ノ折山、権次入峠、黒山、小沢峠、 小沢からバスで飯能駅 感 想: 「ようこそ冬の棒ノ折へ」とみんなを歓迎するかのように霜柱がざくざくと音を立てた。参加者全員が持って 来た軽アイゼンの出番はなく、ほっとした人・物足りなかった人みんなの思いはさまざまだったようだ。 2月18日(日) 一般コース 高川山(976m) 地 形 図: 都留 2月18日(日) 特別コース 石割山(1413m) 地 形 図: 御正体山 2月の山行は大雪のため2コースとも中止になりました。 3月24日(日) 一般コース 吾妻山(481m) 天 候: 晴れ 山 域: 上州 地 形 図: 桐生 標 高 差: 380m 歩 程: 3時間15分 参加人員: 視覚障害者8名、晴眼者19名、計27名(内会友3名) コ ー ス: JR桐生駅から徒歩、水道山、吾妻山、村松峠、桐生駅 感 想: 小さな沢に沿って足元に注意しながら進めば、ちょろちょろと水の流れる音に春の訪れを感じ、麓では紅梅が 満開の花と甘酸っぱい香りで私たちを迎えてくれた。 3月24日(日) 特別コース 戸倉三山(842m) 天 候: 曇り後晴れ 山 域: 奥多摩 地 形 図: 五日市 標 高 差: 740m 歩 程: 6時間50分 参加人員: 視覚障害者10名、晴眼者24名、計34名(内会友4名) コ ー ス: JR武蔵五日市駅からバス、荷田子から徒歩、臼杵山、市道山、刈寄山、沢渡橋からバスで武蔵五日市駅 感 想: サポーターの人達に膝や腰に苦痛を持つ人が少なからずいることを知り、治療に携わる人が多い視障者から苦痛の 軽減・悪化の予防のアドバイスやサポート(持ちつ持たれつ)が出来るのではないかと思う。 4月21日(日) 一般コース 岩殿山(634m) 天 候: 晴れのち曇り 山 域: 中央沿線 地 形 図: 大月 標 高 差: 260m 歩 程: 4時間 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者24名、計35名(内会友3名) コ ー ス: JR大月駅から徒歩、高月橋、丸山公園、岩殿山、築坂峠、天神山、稚児落し、吊橋、大月駅 感 想: 満開の桜の中をジグザグに登っていくのは、まさに桜の海を泳ぐが如くの感がした。第一の鎖場ではザイルを 張って頂けたので余り手間取らずに通過出来、第二の鎖場では要領を得たのか短時間で通過出来た。 4月20日(土)〜21日(日) 特別コース 両神山(1,724m) 天 候: 20日 小雨後曇り 21日 晴れのち曇り 山 域: 秩父 地 形 図: 長又、両神山 標 高 差: 1170m 歩 程: 20日 2時間20分 21日 5時間20分 参加人員: 視覚障害者7名、晴眼者15名、計22名 コ ー ス: 20日 秩父鉄道三峰口駅からタクシー、日向大谷から徒歩、清滝小屋(泊) 21日 清滝小屋、一位ガタワ、両神山、一位ガタワ、清滝小屋、日向大谷からタクシーで三峰口駅 感 想: リーダーが自宅を出発後に山小屋から中止要請の電話が入ったようであるが、知らずに入山することになった。 季節外れの積雪も天候に恵まれ、全員緊張しながら無事に登頂する事が出来た。 5月26日(日) 一般コース 不老山(928m) 天 候: 晴れ 山 域: 丹沢 地 形 図: 山北 標 高 差: 580m 歩 程: 5時間30分 参加人員: 視覚障害者10名、晴眼者20名、計30名 コ ー ス: 小田急線新松田駅からバス、浅瀬入口から徒歩、世附川吊橋、世附峠、不老山、番ヶ平、吊橋、 山市場からバスで新松田駅 感 想: 夏を思わせる日差しがじりじりと照らしていた。水場に着き顔や手足を洗い生き返った気持ちになる。 難関の吊橋は3人一組でこわごわ渡ったが、渡り終えても足の震えが止まらなかった。 5月26日(日) 特別コース 鳴神山(980m) 天 候: 晴れのち曇り 山 域: 渡良瀬川流域 地 形 図: 大間々 標 高 差: 650m 歩 程: 3時間 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者23名、計34名(内会友1名) コ ー ス: JR桐生駅からタクシー、登山口から徒歩、水場指標、鳴神山、金沢峠、観音橋、桐生女子高前、桐生駅 感 想: タクシーで登山口まで行き歩き始めて直ぐの急登と、暑さで一寸バテ気味の人もいた為ゆっくり歩いたつもりだ が、危険な場所もなく結果的に一般のコースタイムで歩いていた。車道の下り1時間半が今回一番きつかった。 6月16日(日) 一般コース 古峰ヶ原(1,378m) 天 候: 晴れ 山 域: 鹿沼 地 形 図: 古峰原 標 高 差: 640m 歩 程: 5時間10分 参加人員: 視覚障害者3名、晴眼者21名、計24名(内会友3名) コ ー ス: 東武線新鹿沼駅からバス、古峰神社から徒歩、三枚岩新道入口、尾根上、伏流水、三枚岩、古峰ヶ原峠、 古峰神社からバスで新鹿沼駅 感 想: 三つのラッキー(担当1人の所に素晴らしい助っ人出現、参加者が少ない割に強力メンバーが勢揃い、梅雨の合間の 好天)に恵まれ、れんげつつじを初め沢山の花々を見ることが出来、楽しい山行になりました。 6月16日(日) 特別コース 御前山(1,405m) 天 候: 晴れ時々曇り 山 域: 奥多摩 地 形 図: 奥多摩湖 標 高 差: 1100m 歩 程: 4時間40分 参加人員: 視覚障害者12名、晴眼者24名、計36名(内会友2名) コ ー ス: JR奥多摩駅から徒歩、境橋、登山道分岐、栃寄大滝、体験の森入口、避難小屋、御前山、惣岳山、サス沢山、 奥多摩湖からバスで奥多摩駅 感 想: 本日のメインイベント2時間半の御前山の転げ落ち、噂にたがわずかなりの急な下りの難所であったが、さすが 特別コースの参加者だけあって、5分前にバス停に全員無事到着した。 7月28日(日) 一般コース 本仁田山(1,225m) 天 候: 晴れのち曇り、時々小雨 山 域: 奥多摩 地 形 図: 武蔵御岳、奥多摩湖 標 高 差: 940m 歩 程: 8時間30分 参加人員: 視覚障害者17名、晴眼者30名、計47名(内会友5名) コ ー ス: JR鳩ノ巣駅から徒歩、花折戸尾根、本仁田山、安寺沢、奥多摩駅 感 想: 47名の大所帯7班編成で出発、いきなりの急登に面食らう。今日の山は手強いぞ。途中で道が寸断し、急斜面の ガレ場を下り3時間半遅れの奥多摩駅到着。「しんどかった。」「貴重な体験だった。」今日の評価は様々。 7月27日(土)〜28日(日) 特別コース 黒桧山(1,828m) 天 候: 晴れ時々曇り 山 域: 赤城山 地 形 図: 赤城山 標 高 差: 480m 歩 程: 27日 2時間50分 28日 3時間40分 参加人員: 視覚障害者7名、晴眼者13名、計20名(内会友5名) コ ー ス: 27日 JR前橋駅からバス、赤城大同から徒歩、バンガロー、地蔵岳分岐、地蔵岳、分岐、小沼沼尻、長七郎山、 小沼平、覚満淵、バンガロー(泊) 28日 バンガロー、黒檜山登山口、黒檜山、駒ケ岳、車道、バンガロー、赤城大同からバスで前橋駅 感 想: 池があって、高山植物がきれいで、沢山の花が迎えてくれた。夜はギターの生演奏つき六つ星フォーク酒場の 開設。下山後はお風呂に入ってから帰れるなんてほんとに幸せ、楽しいことはすぐ終わっちゃうんだな。 8月25日(日) 一般コース 弥三郎岳(1,058m) 天 候: 晴れ 山 域: 御岳昇仙峡 地 形 図: 甲府北部 標 高 差: 493m 歩 程: 3時間 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者17名、計28名(内会友1名) コ ー ス: JR甲府駅からバス、獅子平から徒歩、白山見晴台下、パノラマ台、弥三郎岳、パノラマ台、 宮沢橋からバスで甲府駅 感 想: 5月の下見の時にはかなり暑く本番はきっと大変だろうと思っていたが、木漏れ日が射すだけで涼しい。山は もう秋なのだ。ロープウェイで下りる案もあったが、六つ星の名折れと予定通りに歩く。 8月25日(日) 特別コース 大蔵高丸(1,781m) 天 候: 曇り 山 域: 中央沿線 地 形 図: 大菩薩峠、笹子 標 高 差: 381m 歩 程: 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者22名、計33名(内会友3名) コ ー ス: JR甲斐大和駅からタクシー、湯ノ沢峠登山口、避難小屋、湯ノ沢峠、大蔵高丸、湯ノ沢峠、桑西、 間明野からバスで大月駅 感 想: 空気はひんやりして萩の花が咲き、ススキの穂が頭を重くたれて回りは秋の気配、歩いても汗をかかない。最後 の急登は前日の雨で滑って多少登り難かったが、山頂に着いたら雲の上に富士山が頭を覗かせてくれて感激。 9月21日(土)〜23日(月) 15周年記念山行 国師岳(2592m)北奥千丈岳(2601m)横尾山(1818m) 天 候: 21日 曇り 22日 雨 23日 晴れ Aコース 国師岳(2,592m) 地 形 図: 金峰山 標 高 差: 291m 歩 程: 2時間30分 参加人員: 視覚障害者8名、晴眼者18名、計36名(内会友3名) コ ー ス: 21日 新宿からバス、大弛小屋から徒歩、前国師岳、北奥仙丈分岐、国師岳、分岐、北奥仙丈岳、大弛小屋(泊) 22日 (雨のため山行中止) 大弛小屋からバスで金山平(泊) 23日 金山平、信州峠、横尾山、信州峠、金山平からバスで新宿 感 想: 1日目 樹林帯を抜けると重たかった足取りが踊りだす。富士山が見えた。南アルプス・八ヶ岳・甲武信ヶ岳だ。 3日目 昨日までの天気がウソのよう。お日様があったかい。今度は登っておいで待ってるよ向こうの方から 金峰山が笑ってくれた。 Bコース 横尾山(1,818m) 地 形 図: 瑞檣山 標 高 差: 368m 歩 程: 3時間30分 参加人員: 視覚障害者14名、晴眼者32名、計46名(内会友2名) コ ー ス: 22日 新宿からバス、金山峠(泊) 23日 金山峠、信州峠、横尾山、信州峠、金山平からバスで新宿 感 想: 台風の余波の強い風雨で初日の山行を中止し、15周年式典のみ。2日目は晴れてすがすがしい天気で横尾山合同 山行。事故なく無事に帰着出来皆の協力に感謝。 10月20日(日) 一般コース 堂平山(876m) 天 候: 晴れ時々曇り 山 域: 奥武蔵 地 形 図: 安戸 標 高 差: 533m 歩 程: 参加人員: 視覚障害者8名、晴眼者25名、計33名(内会友1名) コ ー ス: 東武東上線小川町駅からバス、白石車庫から徒歩、白石峠、堂平山、笠山、皆谷からバスで小川町駅 感 想: 途中の山道には栗のイガや落ち葉が、秋を感じさせてくれた。山頂からの展望は新宿の高層ビルをはじめ関東 平野一望と申し分ない景色。芝の感触、匂い、日光浴も同時に楽しむことが出来た。 10月20日(日) 特別コース 大山三峰山(935m) 天 候: 晴れのち雨 山 域: 丹沢 地 形 図: 大山、厚木 標 高 差: 735m 歩 程: 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者24名、計35名(内会友4名) コ ー ス: 小田急線本厚木駅からバス、広沢寺温泉入口から徒歩、広沢寺温泉、不動尻キャンプ場、大山三峰山、煤ヶ谷 から本厚木駅 感 想: 雨の中岩場あり、梯子あり、アップダウンありのやせ尾根を雨具を身に付けての歩行は、サポートする声が聞こえ 難くなるのでとても歩きにくい。今度登るときは晴れ男・晴れ女を揃えたい大山三峰でした。 11月24日(日) 一般コース 鷹巣山(834m) 天 候: 晴れ 山 域: 箱根 地 形 図: 関本 標 高 差: 224m 歩 程: 3時間30分 参加人員: 視覚障害者9名、晴眼者22名、計32名(内会友1名) コ ー ス: 小田急線小田原駅からバス、小涌谷から徒歩、千条の滝、鷹巣山、浅間山、湯坂山城址、観光会館、箱根湯本駅 感 想: 情報では紅葉の盛りは過ぎているとの事であったが、まだまだ残っていた。空の青に、松の緑とススキの白、 これに紅葉・紅葉が映え、カラフルな自然の中ですばらしい秋の一日を過ごせました。 11月24日(日) 特別コース 城峰山(1,038m) 天 候: 晴れ 山 域: 秩父 地 形 図: 鬼石 標 高 差: 380m 歩 程: 参加人員: 視覚障害者9名、晴眼者17名、計26名(内会友2名) コ ー ス: 秩父鉄道皆野駅からバス、万年橋から徒歩、登山道入り口、城峰山、石間峠、西門平からバスで皆野駅 感 想: 訪れる人が少なく、静かな落ち着いた雰囲気の中で自然との対話を楽しみながら歩ける山という印象を強く感じ させられた。危険な箇所もなく、比較的少人数だったので、前後が離れることなく順調に行動することが出来た。 12月15日(日) 忘年山行 美の山(587m) 天 候: 晴れ 山 域: 奥武蔵 地 形 図: 皆野 Aコース 地 形 図: 皆野 標 高 差: 431m 歩 程: 3時間 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者27名、計38名(内会友3名) コ ー ス: 秩父鉄道親鼻駅から徒歩、萬福寺、美の山、萬福寺、親鼻駅 感 想: 関東ふれあいの道の登山道は、急登や危険な箇所もなく歩き易い。山靴が沈んでしまうほど落ち葉が深く積もり、 一歩一歩が落ち葉の漣の音になって終始快適な登山であった。山上の忘年パーティ1時間半の愉快な時を過した。 Bコース 地 形 図: 皆野 標 高 差: 500m 歩 程: 4時間10分 参加人員: 視覚障害者9名、晴眼者20名、計29名 コ ー ス: 秩父鉄道皆野駅からタクシー、二十三夜寺から徒歩、中沢集落、美の山、親鼻駅 感 想: 毎回「担当」をして感じること、申し込みが遅い人・ドタキャンをする人が多いこと。「担当」を未経験の人は是非 一度経験して、山行がどのように計画され、実行されるか知って欲しい。山行へ戻る