1994年山行報告
1月23日(日) ソフトコース 幕山(626m)〜南郷山(611m) 天 候: 晴れ 山 域: 伊豆 地 形 図: 箱根 標 高 差: 570m コ ー ス: JR湯河原駅からバス、鍛冶屋から徒歩、浄水場、幕山、南郷山、ゴルフ場、鍛冶屋からバスで湯河原駅 歩 程: 3時間25分 参加人員: 視覚障害者3名、晴眼者19名、計22名(会友4名) 感 想: 晴天に恵まれたがその分この冬一番の冷え込み。360度の眺望は山を愛する者への贈り物。何時も私が 思うこと、それは頂上を去る時の名残、いつまたここに来られるのかと!致しかたない下山開始。 1月23日(日) ハードコース 浜石岳(707m) 天 候: 快晴 山 域: (駿河) 地 形 図: 蒲原 標 高 差: 650m コ ー ス: JR由比駅から徒歩、西山入口、野外センター入口、浜石岳、小島峠、西山寺橋、由比駅 歩 程: 5時間 参加人員: 視覚障害者13名、晴眼者16名、計29名(会友5名) 感 想: 山頂は広い芝生の原で遮る物は何もない。好天に恵まれ予想通りの”浜石岳の素晴らしい展望”である。 強い風の中そそくさとした昼食かと思いきや、強い風の中、眺めにつられ45分を過した。 2月20日(日) ソフトコース 官の倉山(334m) 天 候: 晴れ 山 域: 奥武蔵 地 形 図: 安戸 標 高 差: 234m コ ー ス: 東武東上線竹沢駅から徒歩、三光神社、天主池、官の倉峠、石尊山、北向不動尊、長福寺、八幡神社、 晴雲酒造、小川町駅 歩 程: 3時間 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者24名、計35名(会友4名) 感 想: 8日前に降った25年ぶりの大雪の後だけに心配された雪が全くなく、山道の状態も良いのでホットした。 2月20日(日) ハードコース 大高山(493m) 天 候: 晴れのち曇り 山 域: 奥武蔵 地 形 図: 原市場、飯能 標 高 差: 321m コ ー ス: 西武線吾野駅から徒歩、大高山、天覚山、東吾野駅 歩 程: 4時間 参加人員: 視覚障害者6名、晴眼者16名、計22名(会友4名) 感 想: 500m足らずの低い山であったが、かなりの急坂のアップダウンが何ヶ所もあり、ゆとりの中にも緊張と 汗をかく、ハードコースにふさわしい山行であった。 3月27日(日) ソフトコース 大小山(314m) 天 候: 晴れ 山 域: 栃木 地 形 図: 佐野 標 高 差: 254m コ ー ス: JR両毛線富田駅から徒歩、登山口、阿夫利神社、大小山、NHK中継所、富田駅 歩 程: 4時間 参加人員: 視覚障害者7名、晴眼者15名、計22名(会友2名) 感 想: 天気にも恵まれ、変化の多い楽しい山だったので皆さんの評判も良かったようでしたが、久しぶりに 参加された方からは「これでもソフトコース?」の感想も。 3月27日(日) ハードコース 鶏鳴山(970m) 天 候: 晴れ 山 域: 日光 地 形 図: 今市 標 高 差: 570m コ ー ス: 東武線明神駅から徒歩、鶏鳴山、新鹿沼駅 歩 程: 5時間20分 参加人員: 視覚障害者9名、晴眼者17名、計26名(会友3名) 感 想: 下見の時は物音ひとつしない静かな山だったが、2ヶ月で雪も殆どなくなり、空気も和らぎ、鳥の声も 少し聞こえ、同じ山でも季節によってこんなにも表情を変えるのかと、又一つ山の魅力を教えられた。 4月17日(日) ソフトコース 金時山(1,213m) 天 候: 晴れ 山 域: 箱根 地 形 図: 関本 標 高 差: 600m コ ー ス: 小田急線小田原駅からバス、仙石から徒歩、矢倉沢峠、金時山、宿石、金時神社入口、仙石からバスで 箱根湯本駅 歩 程: 3時間30分 参加人員: 視覚障害者10名、晴眼者23名、計33名(会友2名) 感 想: 時折風が強く「汗が凍りそう」といううまい表現に感心しながら最後の急登を登る。山頂では春霞で富士山 が見えず残念であったが、昼食中にハードコース組が到着賑やかさが増した。 4月17日(日) ハードコース 金時山(1,213m) 天 候: 晴れ 山 域: 箱根 地 形 図: 関本 標 高 差: 600m コ ー ス: 小田急線新松田駅からバス、地蔵堂から徒歩、夕日の滝、金時山、足柄駅への分岐、浅間塚、JR足柄駅 歩 程: 6時間 参加人員: 視覚障害者8名、晴眼者17名、計25名(会友2名) 感 想: 猪の皮が干されたのどかな田園風景は春真っ盛り、沢山の春の花が咲いていた。空腹を我慢し昼食を後回し にして登頂した結果、半ば諦めていたソフトコースとのクロスが達成出来た。 5月22日(日) ソフトコース 筑波山(876m) 天 候: 晴れ 山 域: 筑波 地 形 図: 筑波 標 高 差: 400m コ ー ス: 東京からバスで筑波神社前、男女川、御幸ヶ原、男体山、女体山、弁慶七戻石、筑波山神社前からバスで東京 歩 程: 5時間30分 参加人員: 視覚障害者6名、晴眼者19名、計25名(会友3名) 感 想: ケーブルカー山頂駅がある御幸ヶ原は都会のような賑わいで、山頂が2つあれば客層も2つに分かれた全く面白 い山だと思った。距離は余り長くないがバラエティに富んだ道が続き、とても充実した山行となりました。 5月22日(日) ハードコース 御正体山(1,682m) 天 候: 晴れ時々曇り一時雨 山 域: 道志 地 形 図: 御正体山 標 高 差: 832m コ ー ス: 富士急行都留市駅からタクシーで腰越美術館前、仏ヶ沢、峰宮跡、頂上、峰宮跡、仏ヶ沢、腰越美術館前から タクシーで都留市駅 歩 程: 4時間50分 参加人員: 視覚障害者9名、晴眼者21名、計30名(会友2名) 感 想: 杉林の中の登山道を時折ポキポキと音を立てたりして登っていく。枝打ちしたばかりで小枝が散らばっていて それを踏む音だ。野鳥の囀りが聞こえて、臨場感に溢れるライブハウスにでも行ったような感じがした。 6月19日(日) ソフトコース 浅間尾根(903m) 天 候: 雨 山 域: 奥多摩 地 形 図: 猪丸、五日市 標 高 差: 403m コ ー ス: JR武蔵五日市駅からバスで人里、人里分岐、浅間高原、時坂峠、北秋川橋からバスで武蔵五日市駅 歩 程: 3時間30分 参加人員: 視覚障害者14名、晴眼者19名、計33名 感 想: 雨の中の小1時間、根っこの階段もある坂道をただ登る一方。雨具の下のジットリと汗ばむいやーな気分も、 尾根上の風でホッとする。下山後汗に蒸され燻製寸前の身体をお風呂に浸けヤット微笑が浮かんだ。 6月19日(日) ハードコース 川苔山(1,364m) 天 候: 雨 山 域: 奥多摩 地 形 図: 武蔵日原、原市場、武蔵御岳 標 高 差: 760m コ ー ス: JR奥多摩駅からバスで川乗橋、林道終点、百尋の滝、川苔山、川井駅 歩 程: 5時間 参加人員: 視覚障害者3名、晴眼者16名、計19名(会友1名) 感 想: バスは貸しきり状態、この雨の中、山へ向かう物好きは我々くらいと言うことか。今回の山行で会ったのは、 釣り人一人だけでした。静かな川苔山、そして静かな山行でした。 7月23日(土)〜24日(日) 集中登山 三ツ峠山(1,786m) 天 候: 晴れ一時霧 山 域: 御坂山塊 地 形 図: 河口湖東部 ソフトコース コ ー ス: 23日 富士急行線河口湖駅からバスで河口湖郵便局前、母の白糸、木無山、四季樂園(泊) 24日 四季樂園、開運山、霜山、ロープウエイ山頂、河口湖駅 標 高 差: 1080m 歩 程: 合計 9時間30分 参加人員: 視覚障害者12名、晴眼者10名、計名(会友1名) 感 想: 酷暑と言われた今年の夏、当然ながら標高の低い三つ峠も「暑さとの戦い」でした。山頂にはまだあやめの 群落が残っており、ガスの中でしたがそれぞれ夏山気分を満喫したようでした。 ハードコース コ ー ス: 23日 富士急行線都留市駅から徒歩、グリーンロッジ、初滝、四季楽園(泊) 24日 四季楽園、開運山、御巣鷹山、清八峠、沢の出会、笹子駅 標 高 差: 1335m 歩 程: 合計 9時間20分 参加人員: 視覚障害者8名、晴眼者12名、計20名(会友1名) 感 想: 梅雨明けの登山道は湿っていて、急な傾斜も手伝って滑りやすく、苦労した人も多かったようだ。暑くなら ない内にと予定を繰り上げて出発。最後の下りも想像以上に下生えが成長しており、道が見えず苦労した。 8月28日(日) ソフトコース 月居山(330m) 天 候: 晴れ 山 域: 茨城 地 形 図: 袋田 標 高 差: 130m コ ー ス: JR袋田駅から徒歩、袋田の滝、月居山、第一展望台、月居山、章道、袋田駅 歩 程: 3時間45分 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者21名、計32名(会友2名) 感 想: 登山道も山頂も草木に覆われ、風は通らず、展望もなくとても暑かったが、岩場や痩せ尾根がある第一展望 台では、さすがに展望も良く風もあり、疲れが取れました。 8月28日(日) ハードコース 熊倉山(1,427m) 天 候: 晴れ一時雨 山 域: 秩父 地 形 図: 秩父、三峰 標 高 差: 1127m コ ー ス: 秩父鉄道武州日野駅から徒歩、一の橋、笹平、熊倉山、白久駅 歩 程: 7時間 参加人員: 視覚障害者6名、晴眼者10名、計名(会友3名) 感 想: 沢道を登り、水の中を歩いて渡る。靴の中に水が入り冷たさを感じる。涼感があり夏の登山には最高。昼食 後雷鳴が轟き雨が降ってきた。山道は柔らかく、石はすべり、雨具を着ているため蒸し暑さを余計感ずる。 9月16日(日) ソフトコース 高山不動と関八州見晴台(770m) 天 候: 雨のち曇り 山 域: 奥武蔵 地 形 図: 正丸 標 高 差: 570m コ ー ス: 西武線西吾野駅から徒歩、間野、高山不動、関東八州見晴台、高山不動、瀬尾、西吾野駅 歩 程: 4時間30分 参加人員: 視覚障害者13名、晴眼者21名、計34名(会友3名) 感 想: 下見時の多額のお賽銭が効いたか、リーダーが美女3人のせいか、雨は出発して直ぐにあがり虹が出てきた。 見晴台では関八州が見渡せず残念でしたが、ツリフネソウの群生が見られました。 9月ハードコースは悪天候のため中止 10月16日(日) ソフトコース 南平山(1,007m) 天 候: 晴れ 山 域: 奥日光 地 形 図: 川治 標 高 差: 500m コ ー ス: 東武線川治温泉駅から徒歩、登山口、東尾根鞍部、岩風呂、川治温泉駅 歩 程: 4時間 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者24名、計35名(会友1名) 感 想: Nさんリードのヨガのストレッチは、体がグーンと伸びてとても気持ちがいい。山歩き前にピタリです。 前日の台風による倒木も、MさんDさんが携帯ノコギリであっという間に道を開いてくれた。すごい!! 10月16日(日) ハードコース 小野子山(1,208M)・十二ヶ岳(1,201M) 天 候: 曇り時々晴れ 山 域: 群馬 地 形 図: 上野中山、金井 標 高 差: 508m コ ー ス: JR沼田駅からタクシー、北毛青年の家から徒歩、小野子山、中ノ岳、十二ヶ岳、小野上温泉センター、 小野上温泉駅 歩 程: 5時間40分 参加人員: 視覚障害者8名、晴眼者14名、計22名(会友4名) 感 想: 今日のメインイベントの十二ヶ岳の急登、ハードコースの山行は当然男坂、岩場を登るように這いつくば って木の根に掴まりながら足場を確認して登った。山頂に着くと体重が開放され何ともいえない開放感が 湧き上がって来た。いつもの山行ではあまり登らない崖のような急登を登り充分に楽しむことが出来た。 11月20日(日) ソフトコース 足和田山(1,355M) 天 候: 晴れのち曇りのち雨時々霙 山 域: 富士山麓 地 形 図: 鳴沢 標 高 差: 191m コ ー ス: 富士急行線富士吉田駅からバス、紅葉台バス停から徒歩、紅葉台、三湖台、足和田山(五湖台)、 一本木から河口湖駅 歩 程: 2時間35分 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者26名、計37名(会友11名) 感 想: 途中バイクに追い越され腹を立てたり、馬に乗って登ってくる人を見つけ子供たちは大騒ぎ。今回の山行 ではMさんの健脚が光っていた。80歳を過ぎてまで山に登るとは見習いたいものだ。 11月27日(日) ハ−ドコース 笹子雁ガ腹摺山(1,358M) 天 候: 快晴 山 域: 中央沿線 地 形 図: 笹子 標 高 差: 758m コ ー ス: JR笹子駅から徒歩、新田、矢立の杉、笹子峠、笹子雁ガ腹摺山、新田、笹子駅 歩 程: 5時間 参加人員: 視覚障害者11名、晴眼者30名、計41名(内会員外2名) 感 想: 途中1カ所霜が降りていて小さな冬を発見出来たし、ススキのブワブワッとした感触がもの悲しさを人に訴 えているように思え、晩秋から初冬へと山が衣替えする時の表情を、随所で見せてくれた。 12月11日(日) 忘年山行 城山(672M) 天 候: 曇り時々雨 山 域: 高尾 地 形 図: 八王子、与瀬 標 高 差: 397m コ ー ス: 京王線高尾山口駅から徒歩、(稲荷山コース)高尾山、一丁平、3号路、びわ滝、高尾山口駅 歩 程: 4時間15分 参加人員: 視覚障害者17名、晴眼者38名、計55名(会友4名) 感 想: 電車ダイヤの乱れで集合が遅くなったのと、雨と寒さで城山まで行く計画は中止したが、幸い下山道では 雨も止み、思いがけない鮮やかな紅葉・黄葉が見られ、感嘆の声が上がった。山行へ戻る